気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

日本: 知的財産推進計画2022が決定する

日本の特許法関係の法改正への流れとして、おおよそ下記の流れを取ります。 知財推進計画策定 (内閣官房 知財戦略本部) ↓ 有識者が報告書作成 (経産省 産業構造審議会) ↓ 改正案策定 ↓ 国会 一番最初の知財推進計画は今後の特許法の法改正の内容に強い影響が…

ロシア: 関節リウマチ薬ゼルヤンツ(tofacitinib)の物質特許がロシア特許庁で無効の決定が出る?

医薬品は他業界と比較し少ない特許で製品が保護されているとされ、その中で最も強い特許とされているのが、化合物自体を特許権で保護する物質特許と呼ばれるものになります。 物質特許等を含めた医薬品の特許についてはこちら等をご参照ください。 www.jga.g…

米国: 知的財産高裁(CAFC)がAIの発明者適格性のヒアリングを間もなく行う

現在DABUSというAIが発明したと主張し、DABUSのみを発明者として出願した特許出願の適格性が各国で争われています。 米国では第一審の連邦地裁でAIのみを発明者として出願した特許出願の適格性を認めませんでした。 gigazine.net この判決を不服として、第二…

日本: 国税庁が印紙税の手引書を改訂

国税庁が印紙税の手引書を改訂し、ホームページに掲載されました。 www.nta.go.jp 知的財産権関係ですと、特許権等の譲渡の契約書等に印紙税がかかってくるので注意が必要ですね。 号 文書の種類 印紙税額(1通または1冊につき) 1 [不動産、鉱業権、無体財…

米国: 審判部(PTAB)決定の回覧・レビュー暫定プロセスと長官レビュープロセスの今後の意見募集予定

PTAB決定書回覧とPTAB内部レビューの中間プロセスについてUSPTOについて、米国特許庁がtwitter投稿。 To further promote consistency and clarity in Patent Trial and Appeal Board (PTAB) decisions, the USPTO has launched an interim process for inte…

イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学

特許に関係していると、どのようにしたら発明が生まれてくるのか、発明の価値を最大化するにはどうするればいいのか、という疑問が出てくることかと思います。 今回早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充先生の書いた下記の書籍が、定量的な論文に基づ…

欧州: 特許査定のクレームの文言と明細書の文言を適合させる運用は混迷の時代へ!!!

以前、特許査定のクレームの文言と明細書の文言を適合させる運用について矛盾した欧州特許庁審判部の審決が出ていることを紹介しました。 www.patent-topics-explorer.com こちらについて、さらに最近の情報が下記ブログで紹介されています。 ipkitten.blogs…

米国: 現在注目の特許関係で米国最高裁に上告事件の記事

現在注目の特許関係で米国最高裁に上告中の事件の記事があったのでメモ。 www.ipwatchdog.com 詳しくは上記の記事を読んでいただきたいですが、ざっくりと下記の状況のようです。 (1)Cisco Systems v. SRI International: 懲罰的損害賠償の認定について →5/1…

欧州: 欧州特許庁審判部のアニュアルレポート2021

欧州特許庁の審判部からアニュアルレポート2021が出ました。 Despite the continued impact of the COVID-19 pandemic, the Boards of Appeal settled 2938 cases with action, which represents a productivity increase of 11.1% over 2020. The number of…

日本: 第1回特許庁政策推進懇談会が開催されたそう

特許庁で第1回特許庁政策推進懇談会が開催され、議事要旨が公開されたそうです。 第1回特許庁政策推進懇談会 議事要旨https://t.co/LoJsHsPmPP — 特許庁 (@jpo_NIPPON) 2022年5月20日 議事要旨の内容は下記になるそうです。 1. 日時・場所 日時:令和4年4月2…

日本: 医薬品の緊急承認制度と特許期間延長制度

医薬品等は市販までに長期の治験等を行う法律上必要であり、その間は特許期間は経過していくにもかかわらず医薬品等を販売することができません。 そこで、特許法では医薬品などの治験等に要した期間について、一定の限度で特許期間を延長することができます…

雑感: 給付金誤送金と電子計算機使用詐欺罪?

刑法は詳しくないので雑感です。 給付金誤送金を受けた男性が逮捕されたそうですが、容疑は何かと思い確認してみると、電子計算機使用詐欺罪の容疑のようです。 www.msn.com ちなに条文は下記になるそうです。 (電子計算機使用詐欺) 第二百四十六条の二 前…

日本: デジタル社会における不正競争防止法の将来課題に関する中間整理報告

経産省から、デジタル社会における不正競争防止法の将来課題に関する中間整理報告が公開されました。 同時に、限定提供データに関する指針改訂と秘密情報の保護ハンドブックも公開されています。 産業構造審議会 知的財産分科会 不正競争防止小委員会 中間報…

日本: 経産省がSEP誠実交渉指針上懸念がある事案の相談窓口を設置

先日、SEP誠実交渉指針上懸念がある事案を経産省が公取委に通報することを考えている報道について投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com SEP誠実交渉指針については、下記の投稿もご参考です。 www.patent-topics-explorer.com 関連して、経産省で…

日本: SEP誠実交渉指針上懸念がある事案は経産省が公取委に通報することを考えている模様

先日、経産省が標準必須特許(通称、SEP)のライセンスに関する誠実交渉指針をリリースしたことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 標準必須特許とは、特定の規格(例、通信規格5G)を使うのに必須となる特許群のことです。通常、「公平 (Fair)、…