気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

米国: 米国特許庁が101条の発明適格性についての報告書をついに公開

米国特許庁が、ついに101条の発明適格性についての報告書を議会に提出し、そちらが公開されたそうです。 www.uspto.gov キーポイントは以下の4つのようです。 (1)まず、特許の適格性に関する法律は、明確で、予測可能で、一貫性のあるものであるべき There w…

日本: 民事判決の全判決がビッグデータ化されるそう

読売新聞のニュースで、民事判決の全判決がビッグデータ化されるというものがでました。 www.yomiuri.co.jp ニュースの内容では、「新たな仕組みでは、各裁判所が言い渡した判決を公的な「情報管理機関」に集約。同機関でデータベース化し、原告ら訴訟当事者…

中国: 中国のAIやビジネスモデルに関する特許の審査基準セミナー

中国は欧州と同様にソフトウェア系の出願に対する審査が厳しいと有名です。 中国のAIやビジネスモデルに関する特許の審査基準についてのセミナーが下記のようにあるようです。 [Webinar] Cases Updated in CNIPA Guidelines - Eligibility & Inventiveness f…

欧州: グレースピリオドについての評価結果がでる

以前、欧州特許庁がグレースピリオドについての評価を再度始める旨の投稿をしました。 www.patent-topics-explorer.com そちらの結果がEPOに投稿されました。 www.epo.org 結論としては、「欧州のユーザーの大多数は現状に満足しており、仮に猶予期間があっ…

コロナワクチンの特許一時停止等がWTOで合意されたそう

下記のニュースが公開されていました。 www.msn.com 早速17日のWTOのサイトを見に行くと、更新されています。 www.wto.org コロナワクチンの特許一時停止についての決定案は下記になるようです。 Draft Ministerial Decision on the TRIPS agreement - Revis…

セミナー:FRONTEO AI Innovation Forum 2022 - 自然言語AIだから実現できる課題解決のリアル

FRONTEOが「FRONTEO AI Innovation Forum 2022 - 自然言語AIだから実現できる課題解決のリアル」というセミナーを行うそうです。 ai-forum.fronteo.com 自然言語処理と、リーガル、ライフサイエンス、経済安全保障などをテーマに講演がされるそうです。 FRON…

Googleと自然言語処理と特許分析

先日テキストマイニングと自然言語処理の投稿をしました。 www.patent-topics-explorer.com 関連して、GoogleはBERTという自然言語処理アルゴリズムをリリースしていますが、特許のテキストマイニングに関係して、BERTの特許情報分析の適用について過去に白…

書評: 最近よんだテキストマイニング書籍(IPランドスケープ向上へ)

巷でIPランドスケープが騒がれていて、テキストマイニングの技術はつけておきたいところ。 従来技術では既存の特許分類でソートするだけでもかなり有益な分析はできるのですが、変化の激しいAIなどはそもそも「欲しい特許分類がなーい」ということも多々あり…

日本: ハイペースな特許庁政策推進懇談会。全4回の議題は?

先日、知的財産推進計画2022が決定したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com その裏で、今年は特許庁政策推進懇談会なるものが動き始めています。 法改正などに対する位置づけは不明ですが、案外 www.jpo.go.jp 議題は第一回はこちら。 (1…

米国: 標準必須特許(SEP)の2019年ポリシーは撤回、2021年ドラフトポリシーは棚上げのよう

以前、米国で標準必須特許(SEP)のライセンス交渉と補償に関するドラフトポリシーについて投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com www.patent-topics-explorer.com さて、6月8日ですが、司法省、米国特許商標庁(USPTO)、米国国立標準技術研究所(N…

米国: DABUSを作ったThaler博士はAI著作物でも裁判へ!

先日、Thaler博士の作ったAIのDABUSにより"発明された"とされる発明について、AIであるDABUSのみを発明者とすることの米国特許法における是非が、米国知財高裁(CAFC)での審理が開始したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com さて、一方で、…

米国: AIの発明者適格性の米国知財高裁(CAFC)の口頭審理を聞いてみた

現地の6月6日に米国知財高裁(CAFC)が、 AIの発明者適格性を問題とする事件の最初の口頭審理を行いました。 www.patent-topics-explorer.com 口頭審理の傍聴の仕方は下記などをご参考にしてください。 note.com 以下は内容の正確性は保証しませんが、個人的な…

日本: 知的財産推進計画2022が決定する

日本の特許法関係の法改正への流れとして、おおよそ下記の流れを取ります。 知財推進計画策定 (内閣官房 知財戦略本部) ↓ 有識者が報告書作成 (経産省 産業構造審議会) ↓ 改正案策定 ↓ 国会 一番最初の知財推進計画は今後の特許法の法改正の内容に強い影響が…

ロシア: 関節リウマチ薬ゼルヤンツ(tofacitinib)の物質特許がロシア特許庁で無効の決定が出る?

医薬品は他業界と比較し少ない特許で製品が保護されているとされ、その中で最も強い特許とされているのが、化合物自体を特許権で保護する物質特許と呼ばれるものになります。 物質特許等を含めた医薬品の特許についてはこちら等をご参照ください。 www.jga.g…

米国: 知的財産高裁(CAFC)がAIの発明者適格性のヒアリングを間もなく行う

現在DABUSというAIが発明したと主張し、DABUSのみを発明者として出願した特許出願の適格性が各国で争われています。 米国では第一審の連邦地裁でAIのみを発明者として出願した特許出願の適格性を認めませんでした。 gigazine.net この判決を不服として、第二…