気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

日本

日本: 【速報】DABUS案件の日本での行政不服審査会の答申がでる

DABUSというAIが単独で発明者になれるかという案件が各国で争われていることを投稿していました。 www.patent-topics-explorer.com www.patent-topics-explorer.com www.patent-topics-explorer.com 日本においては出願されていることは確認されているものの…

セミナー: 国境を越えた特許発明の実施行為に対する特許権権利行使ついてのセミナー

FC2 v. ドワンゴの特許侵害訴訟で、海外にサーバー等が存在する場合の日本の特許権の権利行使ができるかが、にわかに注目が上がっています。 特に、今年6月の東京地裁判決では、海外にサーバー等が存在する場合は、属地主義の観点から日本の特許権は行使でき…

【悲報】米国特許庁経由の日本特許庁の国際調査手数料は値下げ

米国特許庁経由の日本特許庁の国際調査手数料値下げがアナウンスされました。 Decrease in Patent Cooperation Treaty (PCT) fees United States Patent and Trademark Office sent this bulletin at 09/07/2022 11:27 AM EDT Patent Alert Decrease in Pate…

著作権&倫理&雑感: イラストの作風を学習するAIを提供するサイトが停止に追い込まれたそう

巷で話題になっているようですが、イラストの作風を学習するAIを提供するサイトが、他人のイラストを学習素材として無断利用する対策が不十分と批判を浴び、機能停止に追い込まれたそうです。 www.j-cast.com ここで、今回のサイトmimicは下記のようなAIを提…

日本: あるAIが作った著作物の著作権の利用規約

AIが書いた絵を使えるMidjourneyが最近話題になっているようです。 www.itmedia.co.jp こちらの著作権の規約ですが、記事によると、原則はユーザーがAI著作物の著作権の権利を有し、一定のものについてMiidjourneyに利用許諾を行うという構成のようです。 ま…

日本: 【激減】マルチマルチクレーム制限後の出願状況の統計が出る

2022年4月1日から日本ではマルチマルチクレームが制限されることになりました。 www.jpo.go.jp マルチマルチクレームとは複数の請求項を引用する請求項(マルチクレーム)を含めて、さらに複数の請求項を引用する請求項(マルチマルチクレーム)で引用することで…

日本: 特許庁政策推進懇談会の報告書が発表される

以前から、特許庁政策推進懇談会の話題を投稿していましたが、ついに報告書が発表されたそうです。 www.jpo.go.jp 以下、気になるトピックをのぞいていってみようと思います。実際こちらの報告書に基づいて今後どのような動きがあるのかは今のところ不明です…

日本: 2022年弁理士試験2次試験(特許・実用新案)の【問題II】の設定が面白い

7月3日(日)は弁理士試験2次試験だったんですね。 受験生の皆様お疲れさまでした。 弁理士試験会場は冷房を入れてくれなかった記憶があるのですが、今年は梅雨も明けてしまっていて猛暑の中、受験生の皆様は大丈夫だったのでしょうか…? www.jpo.go.jp ちらっ…

日本: 民事判決の全判決がビッグデータ化されるそう

読売新聞のニュースで、民事判決の全判決がビッグデータ化されるというものがでました。 www.yomiuri.co.jp ニュースの内容では、「新たな仕組みでは、各裁判所が言い渡した判決を公的な「情報管理機関」に集約。同機関でデータベース化し、原告ら訴訟当事者…

日本: ハイペースな特許庁政策推進懇談会。全4回の議題は?

先日、知的財産推進計画2022が決定したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com その裏で、今年は特許庁政策推進懇談会なるものが動き始めています。 法改正などに対する位置づけは不明ですが、案外 www.jpo.go.jp 議題は第一回はこちら。 (1…

日本: 知的財産推進計画2022が決定する

日本の特許法関係の法改正への流れとして、おおよそ下記の流れを取ります。 知財推進計画策定 (内閣官房 知財戦略本部) ↓ 有識者が報告書作成 (経産省 産業構造審議会) ↓ 改正案策定 ↓ 国会 一番最初の知財推進計画は今後の特許法の法改正の内容に強い影響が…

日本: 国税庁が印紙税の手引書を改訂

国税庁が印紙税の手引書を改訂し、ホームページに掲載されました。 www.nta.go.jp 知的財産権関係ですと、特許権等の譲渡の契約書等に印紙税がかかってくるので注意が必要ですね。 号 文書の種類 印紙税額(1通または1冊につき) 1 [不動産、鉱業権、無体財…

日本: 第1回特許庁政策推進懇談会が開催されたそう

特許庁で第1回特許庁政策推進懇談会が開催され、議事要旨が公開されたそうです。 第1回特許庁政策推進懇談会 議事要旨https://t.co/LoJsHsPmPP — 特許庁 (@jpo_NIPPON) 2022年5月20日 議事要旨の内容は下記になるそうです。 1. 日時・場所 日時:令和4年4月2…

日本: 医薬品の緊急承認制度と特許期間延長制度

医薬品等は市販までに長期の治験等を行う法律上必要であり、その間は特許期間は経過していくにもかかわらず医薬品等を販売することができません。 そこで、特許法では医薬品などの治験等に要した期間について、一定の限度で特許期間を延長することができます…

雑感: 給付金誤送金と電子計算機使用詐欺罪?

刑法は詳しくないので雑感です。 給付金誤送金を受けた男性が逮捕されたそうですが、容疑は何かと思い確認してみると、電子計算機使用詐欺罪の容疑のようです。 www.msn.com ちなに条文は下記になるそうです。 (電子計算機使用詐欺) 第二百四十六条の二 前…

日本: デジタル社会における不正競争防止法の将来課題に関する中間整理報告

経産省から、デジタル社会における不正競争防止法の将来課題に関する中間整理報告が公開されました。 同時に、限定提供データに関する指針改訂と秘密情報の保護ハンドブックも公開されています。 産業構造審議会 知的財産分科会 不正競争防止小委員会 中間報…

日本: 経産省がSEP誠実交渉指針上懸念がある事案の相談窓口を設置

先日、SEP誠実交渉指針上懸念がある事案を経産省が公取委に通報することを考えている報道について投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com SEP誠実交渉指針については、下記の投稿もご参考です。 www.patent-topics-explorer.com 関連して、経産省で…

日本: SEP誠実交渉指針上懸念がある事案は経産省が公取委に通報することを考えている模様

先日、経産省が標準必須特許(通称、SEP)のライセンスに関する誠実交渉指針をリリースしたことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 標準必須特許とは、特定の規格(例、通信規格5G)を使うのに必須となる特許群のことです。通常、「公平 (Fair)、…

オープンソースソフトウェアの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集

経済産業省が、「オープンソースソフトウェアの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集」を取りまとめたとのことです。 www.meti.go.jp さて、オープンソースソフトウェアとは、「ソフトウェアのソースコードが公開され、利用や改変…

日本: 秘密特許を含む経済安保法成立について各団体からのコメント

先日、秘密特許を含む経済安保法案が衆院両院で可決し、本国会で成立したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 経団連などを含むいくつかの団体からコメントが出ています。現時点でわかっているもののリンクを下記に。 経団連 経団連:経済…

製薬協がコロナワクチン知的財産免除の米欧印南ア合意案に対してコメント

先日、コロナワクチンの知的財産免除に関する枠組みについて、米欧印南アが合意案に至ったと投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 日本には、先発医薬品を作る製薬企業を中心に日本製薬工業協会(通称、製薬協)という団体があります。 こちらが下記…

日本: 大学等への海外特許出願補助を新たに政府が検討

政府が大学や公的機関の海外特許出願の支援を追加することを検討しているようです。 www.nikkei.com 現状もJSTが支援を行っていますが、「外国出願に当たっては、出願・維持に係る費用、翻訳費用、現地の代理人費用など、多額の費用を要するが、大学等でこう…

日本: 「標準必須特許のライセンス交渉に関する手引き(案)」に対する意見募集

「標準必須特許のライセンス交渉に関する手引き(案)」に対する意見募集が始まりました。 特許庁は、近年の裁判例の蓄積や異業種間紛争の表面化を受け、令和3.年度に「標準必須特許と消尽に関する調査研究」を実施し、「標準必須特許のライセンス交渉の手引…

日本: 秘密特許を含む経済安保法案が国会で成立

秘密特許を含む経済安保法案が参議院でも可決し、成立したそうです。 www.sangiin.go.jp 衆議院・参議院の内閣委員会でそれぞれ附帯決議が決議されましたが、法案としては修正なしで下記になるようです。 経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保…

日本: 秘密特許の保全審査手続きの書類作成業務は現状では弁理士は代理できない

秘密特許制度を含む経済安保法案ですが、以前衆議院で可決したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 参議院の内閣委員会でも可決し、明日の11日の本会議で成立する見込みという報道が出ていました。 www.nikkei.com こちらが10日の委員会で…

特許インテリジェンスのセミナーPatentSight Summit 2022

PatentSight Summit 2022ですが、今年も6/2-3でオンライン開催されるそうです。 他者のIP情報の活用の話が聞けるのでとても参考になるセミナーです。 www.patentsight.com 6月2日(木) DAY 1 13:15 Zoom入室 開始 13:30 PatentSight Summit 2022 開会 ご挨…

経産省: スポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会

経産省でスポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会の第4回の資料が公開されたようです。 www.meti.go.jp 今回は、NFT、スポーツベット、ファンタジースポーツ、放送・配信について議論されたようです。 https://www.meti.go.jp/s…

ジュリスト: 特集 知財紛争をめぐる動き

ジュリストの2022年5月の特集は知財訴訟をめぐる動きです。 産学連携ではオプシーボ問題を取り上げたり、新しく導入した日本版アミカスブリーフも入ってます。 さらに、IoT等を背景に業界を超えて考えるべき標準必須特許についても取り上げています。 GW中の…

再生医療の日本での強制実施権を追う-その3-

本ブログでは、ビジョンケア及びVC Cell Therapyに対して請求された強制実施権の経緯を追っています。 2021年12月28日の日経新聞で、以前の投稿でも触れた特許第6518878号(発明の名称:「網膜色素上皮細胞の製造方法」)に関し、株式会社ビジョンケアおよび…

アメリカ・カナダ・日本が、EUの中国への知財問題に関するWTO提訴に参戦を希望する

以前EUが中国を知財問題でWTOに提訴という記事を書きました。 背景は下記の投稿等を確認してもらえばと思いますが、最近動きがあったよです。 www.patent-topics-explorer.com さて、WTOに提訴がなされるとまずは当事者の協議が行われます。詳しい手続きは下…