日本製鉄が無方向性電磁鋼板に関係する特許侵害について、自身の顧客でもあるトヨタを提訴したことで驚かれていましたが、三井物産も東京地裁に提訴していたことがわかりました。三井物産に対しても差し止めも含めた請求がされているようです。
従来は供給元(本件では中国の宝山鉄鋼)が補償条項により侵害の責任をとることでトヨタなどは一定のリスク回避をしていました。しかし、差し止めとなると供給網がとまってしまいますので、補償条項のみではリスクを回避できないことになります。
こちらはIoT関係の特許においても問題が顕在化してきているところです。
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日本製鉄がこの訴訟で求めるゴールはなかなか想像できませんが、自動車大手への供給網の差し止めをレバレッジに宝山鉄鋼等と有利な条件でライセンス契約を結びたいのかもしれません。こちらは今後の動向を確認する必要がありますね。
時事ドットコムニュース(2021年12月23日)
日鉄、三井物産も提訴 トヨタに続き特許侵害で:時事ドットコム
読売新聞オンライン(2021/12/24)
親密な三井物産でも、特許権侵害は許さない…日本製鉄が提訴 : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン
日経新聞(2021年12月24日)
日本製鉄、「売り手」も提訴 供給網にも知財紛争リスク: 日本経済新聞
NHK(2021年12月24日)
日本製鉄 特許侵害で三井物産に損害賠償など求める訴え | NHKニュース