閑話休題ですが、土日は大学入試共通テストがあったようですね。
受験生の皆様とそのご家族はコロナ禍の中お疲れ様でした。
現代社会に著作権の問題が出ていたということで、拾ってみようと思います(著作権は専門ではないですが)。
現代社会 第4問
現代社会 第4問|2022年度 大学入学共通テスト(旧センター試験):朝日新聞デジタル
現代社会、代ゼミ問題分析 大学入学共通テスト [共通テスト問題分析2022]:朝日新聞デジタル
問題文などは載せれませんが、問題についての簡単な感想です。
第4問
ア→2021年1月1日から施行された(効力を有するようになった)著作権法の内容が早速出されているのはすごいですね。故意に著作物を違法にダウンロードする行為は刑事罰の対象となりうるようになりました*。違法ダウンロードの刑罰化の法制化にあたっては2019年には法案の国会提出が見送られるなどいろいろが議論があって懐かしいところでもあります**。
*侵害コンテンツのダウンロード違法化に関するQ&A(基本的な考え方)(令和2年12月24日、文化庁著作権課)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/pdf/92735201_02.pdf
**日経新聞(2019年3月13日 23:00)
違法DL規制法案、今国会提出見送り ネット世論配慮: 日本経済新聞
第4問
イ→著作権の私的利用の例外の話ですね。ちなみに技術的保護手段(コピープロテクト)がついているものを、解除して"複製"など著作権の利用行為に該当することをすると"アウト"になります。もちろん私的利用目的でもアのように違法著作物であることを知りながらダウンロードすることは私的利用目的の範囲外として"アウト"になります。
また、私的利用の範囲は、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲」とされていて、こちらは案外狭いです。例えば、サークル内での利用行為や会社内での利用行為等は私的利用に入らず"アウト"と一般的にされているので注意が必要ですね。また、コピーしたものを自分で使う目的であっても、業者等にコピーを代理してお願いする等の場合も私的利用に入らず"アウト"と一般的にされているので注意が必要ですね。