こちらのブログでは継続的に、人工知能(AI)が特許法上の発明者として認められるかの事件をウォッチングしてきました。
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多くの国ではAIが発明者となることは特許法上は認められないという判断をしています。
その中で異端なのがオーストラリアでした。
オーストラリアは第一審の地裁でAIが発明者適格性をみとめる判決を出していました。
地裁判決に不服として特許庁は上訴していましたが、第二審である高裁の判決が出たそうです。
さて、今回第二審の高裁では、現状の法律の文言を解釈し、発明者は自然人に限られると結論づけられたようです。
出願人側はおそらく第二審である高裁判決に不服として、最高裁に上訴するのではないかと思われます。
今後も各国の動きを注視していこうと思います。
判決を見たい方はこちら
Commissioner of Patents v Thaler [2022] FCAFC 62