核酸やタンパクの配列を含む特許の配列記載のルール変更が2022年7月1日に近づいてきました。
国際的に合意された形式でST.26と呼ばれる形式になります。
7月1日以降のPCT出願はもちろん、日本国内出願やPCT出願から国内移行されたものも適用の対象となるようです。
一例をあげると以下などが変更になるようです。
(1)以下の記載が必要になる
(2)以下の記載は禁止
10個未満の具体的に定義されたヌクレオチド、4個未満の具体的に定義されたアミノ酸
(3)優先権主張の情報
今までは全部を記載していたが、ST.26では最先のもののみ
(4)出願人や発明者
出願人1名および任意で発明者1名のみ
(5)ウラシル・チミンの表記
今までは「u」が塩基配列中のウラシルをさしたが、ST.26では「t」がRNA配列中のウラシル、DNA配列中のチミンをさす。
DNA配列のウラシルなどは注釈をつける必要がある。
(6)アミノ酸配列の略称
今まではGly(グリシン)の3文字表記であったが、ST.26ではG(グリシン)の1文字表記となる
など
2022年7月1日以降に最初にする出願はよいのですが、優先権主張を伴う出願や国内移行をする出願は配列表を修正する必要があるので面倒くさそうですね。
WIPOからウェビナーも提供されているので、今のうちから準備がいるかもしれないですね!
基礎編(日本語)
PowerPoint Presentation (wipo.int)
応用編(日本語)
PowerPoint Presentation (wipo.int)
よくある質問
核酸やアミノ酸の配列は商用の検索データベースがST.26によってどうなるかも気になるところですね。
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