気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

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イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学

 

特許に関係していると、どのようにしたら発明が生まれてくるのか、発明の価値を最大化するにはどうするればいいのか、という疑問が出てくることかと思います。

 

 

今回早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充先生の書いた下記の書籍が、定量的な論文に基づいた分析の紹介をされているので、ピックアップです。

 

 

 

下記のように、イノベーションの主体、アントレプレナーシップ、エコシステムを活性化する要因、産学連携など様々なイノベーションの事象に"定量性"をもった論文をもとに切り込んでいきます。

 


【主な内容】
はじめに
Chapter 1 アントレプレナーシップイノベーション
Chapter 2 定量論文の読み方
Chapter 3 イノベーションは誰が担うのか:大企業 vs. 小企業
Chapter 4 アントレプレナーはどこから生まれるのか
Chapter 5 スターサイエンティストはなぜ重要か
Chapter 6 科学技術の知は、なぜ特定の地域に集積するのか
Chapter 7 なぜ起業活動は特定の地域に集積するのか
Chapter 8 アントレプレナーの活動を促進するものは何か
Chapter 9 ベンチャーキャピタルはなぜ重要なのか
Chapter 10 インセンティブは発明とビジネス化にどの程度重要なのか
Chapter 11 大学における知財インセンティブの関係
Chapter 12 大学発ベンチャーイノベーションを促進するのか
Chapter 13 論文からの学び方
おわりに
参考文献
用語一覧

 

結論には、そうかと納得できるものから、意外なものまでいろいろあるかと思います。

 

さらに、この書籍ではデータの読み方も指南されているため、一見定量的であっても世の中にはバイアスがかかっている事例も多くありますので、そちらを理解しながらデータを解釈する一助となります。

 

雇用を創出する要因は、大企業・小企業という規模ではなく、実は「企業の〇〇」など面白い結果もたくさん載っているので、お勧めです。