気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

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分析: 株式会社マクアケの出願戦略をみてみた(結果と内容は保証しませんので悪しからず)

 

DXに成功している会社として紹介されている会社の特許を時間があるときに今後分析していこうかなと思います。

 

 

まずは株式会社マクアケを見ていこうと思います。

www.makuake.co.jp

 

 

会社概要ですが、今年で10年目の渋谷に本社をもつ日本の企業のようです。

 

00.pdf (eir-parts.net)

 

 

業績をみると順調に売上を伸ばしているようです。

 

00.pdf (eir-parts.net)

 

 

沿革を見ると前身はサイバーエージェントクラウドファンディングで2017年から株式会社マクアケに称号を変えているようです。

2019年にマザーズに上場し、昨年はグローバル展開も視野に入れ始めたようです。

 

00.pdf (eir-parts.net)

 

 

コア事業はMakuakeというプラットフォームで、商品販売前の製品やサービスをMakuakeを通じ"応援"という形で購入してもらい、より市場に近い環境で製品やサービスの評価ができることが売りのようです。主に手数料によりマクアケは収益を得ていくモデルのようです。

 

00.pdf (eir-parts.net)

 

 

さらにMakuakeをコアに、インキュベーションサービスやECサイト、広告サポート、グローバル展開等様々な事業拡大を行っているようです。

 

00.pdf (eir-parts.net)

 

 

では、特許についても見ていこうと思います。

2013年8月の会社立ち上げ後に出願されたもので、クラウドファンディングの案件が成立したか否か、成立した場合は市場の反響を分析するものになるようです。

 

特許5733869号

出願日:2014年10月; 登録日:2015年6月; 早期審査請求あり

出願人:株式会社Cds経営戦略研究所, 株式会社サイバーエージェントクラウドファンディング

ファミリー:日本

  1. クラウドファンディングの対象となる所定の案件の最低販売額又は販売目標額に関する販売目標情報と、前記案件の販売履歴に関する販売履歴情報と、前記案件への流入経路に関するアクセス情報とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記販売目標情報と前記販売履歴情報とを用いて前記案件が成立したか否かを判断する判断部と、
    前記判断部により成立したと判断された案件について、前記アクセス情報から流入経路情報を抽出し、前記販売履歴情報の立ち上がりもしくは分散と前記流入経路情報の分散を算出することにより市場の反響を示す傾向値を生成する生成部と、
    前記生成部により生成された傾向値を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。

JP5733869B1 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

 

 

マザーズ上場2019年12月にはMakuakeのシステムに関連する特許を出しています。ログインをし、業者かユーザーか識別し、ユーザーの発注処理までをクレームしたものになるようです。

 

特許7042000号

出願日:2019年11月; 登録日:2022年3月; 早期審査請求あり

出願人:株式会社マクアケ

ファミリー:日本

  1. 情報処理装置が、
    所定の商品又はサービスを先行予約販売するプロジェクトに対する予約販売を受け付け、前記予約販売の受付状況を公開するプラットフォームを提供すること、
    他の処理装置から、識別情報を含むログイン情報を取得すること、
    前記プラットフォームを利用するユーザの第1識別情報と、前記商品又はサービスを他人に提供するバイヤの第2識別情報とを記憶する記憶部に記憶される前記第1識別情報及び前記第2識別情報を用いて、前記ログイン情報に含まれる前記識別情報が前記第1識別情報又は前記第2識別情報のいずれであるかを判定すること、
    前記プラットフォームにおいて登録され、前記予約販売を受け付けている1又は複数のプロジェクトの中から、少なくとも一のプロジェクトを選択すること、
    前記識別情報が前記第2識別情報である場合に、前記予約販売を受け付けている前記1又は複数のプロジェクトの中から選択された前記プロジェクトの商品又はサービスに対し、前記バイヤからの発注要求を取得すること、
    前記発注要求に関する処理を実行すること、
    を含む情報処理方法。

 

 

その後2020年2月にも出願を行い、従来の商品等のターゲット情報と、実際の購入者の実績情報の比較結果を出力する方法がクレームされ、マーケティングサポートが意図されているようです。
 

特開2021131817

出願日:2020年2月

出願人:株式会社マクアケ

ファミリー:日本

  1. 情報処理装置が、
    所定の商品又はサービスを先行予約販売するプロジェクトに対する予約販売を受け付け、前記予約販売の受付状況を公開するプラットフォームを提供すること、
    前記所定の商品又はサービスを購入するユーザ像に関する1又は複数の情報を含むターゲット情報を取得すること、
    前記プラットフォーム上で前記プロジェクトが予約販売を開始した後で、前記所定の商品又はサービスを購入したユーザに関する1又は複数の情報を含む実績情報を取得すること、
    前記ターゲット情報に含まれる少なくとも1つの情報と、当該少なくとも1つの情報に対応する前記実績情報に含まれる情報とを比較すること、
    比較結果を出力すること、
    を含む、情報処理方法。
 
 
今年に入り、一般消費者だけなく小売業者なども応援購入をする対象としたものについて出願を行っているようです。
 

特開2022067130

出願日:2022年3月

出願人:株式会社マクアケ

ファミリー:日本→分割出願あり

  1. 情報処理装置が、
    所定の商品又はサービスを先行予約販売するプロジェクトに対する予約販売を受け付け
    、前記予約販売の受付状況を公開するプラットフォームを提供すること、
    前記プラットフォームにおいて登録されたプロジェクトの中から、少なくとも一のプロ
    ジェクトを選択すること、
    選択された前記プロジェクトの商品又はサービスに対し、当該商品又はサービスを他人
    に提供するバイヤからの発注要求を取得すること、
    前記発注要求に関する処理を実行すること、
    を含む情報処理方法。

 

 

感想としては創業直後や上場前後のポイントとなるときに特許出願をしているなと思いました。
自社のプラットフォームを守れるよう一般的な購買フローのところで極力権利化をしようとしていることも印象的でした。何より早期審査や面接なども活用して権利化対応もしっかりしているなと思いました。
 
 
今後グローバル展開も目指していくようですが、外国出願などがどのようになっていくか興味深いところです。
 
 
またオンラインから実店舗への進出も行っており、実店舗における顧客体験を向上させるためにはAmazonなどデバイスやアプリ等多数の特許出願を行っており、今後株式会社マクアケがどのような出願戦略をとっていくかもみていくと面白いかもしれないですね。