ノーベル賞の時期が近づいてきましたが、その裏で面白くて考えさせられる研究に送られるイグノーベル賞が先じて発表されました。
今年の文学賞は「法律文書の理解を不必要に困難にしている原因の分析」で、法律を扱っている人間としては苦笑いの受賞内容です(苦笑い)。
かれらの元論文はこちらになるそうです。
ちなみにこちらがイグノーベル賞の授賞式の日本語公式版だそうです。
15分40秒くらいからが文学賞です。
彼らの論文(Poor writing, not specialized concepts, drives processing difficulty in legal language - ScienceDirect)を少しながめてみましょう!
彼らは、契約文書と通常の文書の違いを自然言語解析や、経験による読者の理解度を分析しています。
まず、契約文書は、普段あまりみない専門用語、関係代名詞等をつかった複雑な構文構造(center embedding)、受動態、非標準の大文字表記などがよく使われていることを指摘しています。
このような特徴を含む文書は経験豊富な読者でも理解度が低く、特に関係代名詞等をつかった複雑な構文構造(center embedding)は、記憶を妨げ、理解度を低くするそうです。
一文は短く、シンプルにということですかね!
誤解がないように詳細に文章を書きがちですが、文章を分けたり、定義条項を置いたり、一読でさっとよめるものを極力つくれるとよいかもですね。