本ブログは来年運用開始が予定されている欧州単一特許と欧州統一特許裁判所について何度か記事にしてきました。
現状として、欧州統一特許裁判所は当初の2023年4月1日稼働を2か月後ろ倒しにして、2023年6月1日とされています。
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そちらに伴い単一特許の開始も2023年6月1日になります。
一方、欧州特許庁は当初の予定どおり移行期間の措置(事前の欧州単一特許効の申請や欧州特許付与決定の発行遅延申請)を2023年1月1日から開始できるよう準備しているとアナウンスしていました。
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このたび、欧州特許庁が単一特許の移行期間中の請求のためのフォーマットを開示しました。
また、同じアナウンス内で、欧州単一特許の現在のタイムラインも書かれています。
EPO - Unitary Patent: Forms for requesting transitional measures now available
現在の予定では、欧州単一特許は2023年1月1日から移行期間を開始し、欧州統一特許裁判所と同日の2023年6月1日から稼働するというタイムラインになりそうです。
また、触れられていませんが、欧州単一特許の移行期間は、ドイツの欧州統一特許裁判所協定(UPCA)の寄託が条件です。ドイツの協定寄託がいつになるのかも注目のポイントですね。