hiQが偽のアカウントを作りLinkeinのデータをスクレイピングしていた事件で、データ保有元のLinkedin有利で和解が成立したようです。
Linkedinのポストによると、「hiQは、LinkedInのユーザー契約に違反してhiQが会員のプロファイルデータをスクレイピングした際に作成したすべてのソースコード、データ、アルゴリズムを破棄するよう求める終局的差し止め命令を受けることに合意」したそうです。「This is a final, decisive victory against a company that illegally scraped our members’ profile data, used fake accounts, and attempted to build a business on abusing LinkedIn’s platform and our members’ privacy. 」と事件について述べています。
この事件は訴訟から和解に至るまで、6年の歳月がかかったそうです。
下記によると、当初両社はFraud and Abuse Act (CFAA)に基づく違法性について争っていましたが、CFAAのコンピュータへの「無許可」アクセスの禁止に該当するかで、Linkedinは旗色がわるかったようです。また利用規約違反についてもCFAA上は違法との結果は控訴審でも出ていなかったようです。
しかし、2022年の8月に、LinkedinがHiQがほぼ事業を停止していることを示したころで、HiQ有利な仮差し止めが停止されることになったそうです。
現在、HiQ Labsのホームページを見てみると(2022年12月26日時点)、確かにみれませんね。
その後、2022年11月にLinkedinは、利用規約に違反することによるコモンロー上の救済に主張をかえることで、地裁で勝訴を勝ち取ったようです。
Linkein上でも下記のようにアナウンスされています。
こちらの勝訴により、今回の和解に至ったようです。
利用規約を大きく逸脱したデータスクレイピングはリスクを伴うということでしょうかね。スクレイピングはとても有用な技術ですが、マナーは守った方がよさそうです。