気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

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雑談: 研究者はChatGPT等の生成系AIをどのような用途で使っているか?

 

NatureにChatGPT、StableDiffusion、Midjourneyなどの生成系AIをどのように使っているか研究者等のNature読者にアンケートを取った記事があり、面白かったのでメモです。

 

www.nature.com

 

 

まず、Nature読者の約80%は生成系AIを使用したことがあるそうで、研究者のAIリテラシーの高さが見て取れます。一方で、ある程度使用している人は38%程度になるようです。

 

 

そして、用途ですが、最も高かったのは「creative fun not related to research」の約57%で単純に興味で使ってみたというものだったみたいです。

 

 

2番目に多い理由としては、「brainstorming research ideas」(約27%)というこで、多くの研究者がアイデア出しに生成系AIを使っているようです。人間口に出して話しているだけでも新しいアイデアが生まれてくるので、納得の使い方です。一方で、AIに守秘義務があるわけではないので、王様の耳はロバの耳のような状況にならないように注意は必要です。

www.patent-topics-explorer.com

 

 

3番目としては、「writing computer code」(約24%)ということで、Amazonでもプログラマーがこのような使い方をしていたという記事もありましたし、IT部門含めてChatGPTを効率性と社内の規律を天秤にかけ、どう使っていくか考えていく必要がありそうですね。

 

 

そのあと同程度で、「research manuscripts」(約16%)、「produce presentations」(約16%)、「conduct literature reviews」(約16%)といったことに使っているようです。ここら辺も当初から言われていた使われ方ですかね。

 

 

他にも、「help write grant applications」(約10%)というのもあったりしたみたいです。人間だけで書いた時と、AIのサポートがあったときで、どっちがグランドが通りやすいのかも興味深いところです。

 

 

特に、Natureの記事でも指摘していますが、Generative AIで文章などを作成する場合は、非英語圏の人に恩恵があるといえそうです。そういった意味では言語の壁でかかっていた時間を短縮するのにGenerative AIは役に立つかもしれませんね。