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ChatGPTに使われたGPT-3.5を上回るGPT-4が公開される

 

世の中に強烈なインパクトを残したChatGPTですが、

 

 

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ChatGPTに使われたGPT-3.5の次世代アルゴリズムGPT-4が満を持してOpenAIから発表されました。

 

openai.com

 

 

学習には彼らの持つテストデータやChatGPTの入出力情報等が使用されたようです。

現在2つの方法でGPT-4アルゴリズムが使えるようになっているそうです。

 

(1) APIベースでの利用

(2) ChatGPTをChatGPT plusの有料プランにする

 

 

公式からは上記2つが紹介されていますが、MicrosoftのブログによるとMicrosoft検索エンジンBing英語版でChatGPTをつかったチャットボットを試験的なリリースしていましたが("new Bing")、こちら検索エンジン用にカスタマイズしたGPT-4を使用していたとネタバラししたそうです。

 

となると、無料でサクッとGPT-4を試したい場合は、new Bingのwaitlistに並んで試験ユーザーになって試してみるのが、投稿時点(2023年2月15日時点)では一番お手軽かもしれないですね(新しい Bing - 詳細情報)。

 

www.itmedia.co.jp

 

 

次にその性能ですが、例えばいくつかのテストを受けさせたときに、ChatGPTのGPT-3.5と、今回のGPT-4を比較した際に、GPT-3.5よりスコアが上昇しているようです。例えば米国司法試験では上位10%に入る成績だったとのことです。驚くのはテスト用の学習はしていないとコメントされています。

 

GPT-4

 

より詳しい能力の評価についてはTechnical Reportが出ているので、こちらも参考になります。

https://cdn.openai.com/papers/gpt-4.pdf

 

 

 

一方、promptに入力する言語での正確性の違いを既存のテストで評価すると下記のようになるそうです。やはり英語での入力が最もスコアが高くなるそう。

 

GPT-4

 

 

また、GPT-4は画像の入力も受け付けられるようにするそうです(投稿時2023年3月15日時点では公式リリースはしていないそう)。また、倫理規制なども加えたりとしているようです。

 

 

 

ところで、対抗を試みるGoogleのBardですが2月にテスト版は発表されましたが、まだ公式リリースに至っていません。どうもまだ社内で調整中のようです。その間に次世代のGPT-4がリリースされてしまいました。

 

www.gizmodo.jp

 

 

変遷の激しいGenerative AI業界ですが、Googleが大きな後れをとってしまうのか。今後の動向に注目です。