弁理士試験に受かったのは昔ですが、当時の短答試験の合格体験記を残しておこうかと思います。
まず、弁理士試験の概要ですが、
短答試験
↓
論文試験
↓
という、別の時期に実施される3つの試験に段階的に合格する必要があります。同じ年に全て受かる必要はなく、短答試験と論文試験は一度合格すると、翌年と翌々年は試験が免除されるという免除制度もあります。
短答試験
マークシートによる多肢選択式の試験になります。
試験範囲は、特許法・実用新案法、意匠法、商標法、知的財産権に関する条約、著作権、不正競争防止法になります。
昔は、論文でも範囲でない著作権や不正競争防止法を捨てるという技もありましたが、今は各法域でも足切りがついたので、それなりに頑張る必要があります。
試験にはあまり出ませんが、AIでは著作権や不正競争防止法もよく使うので、やっておいて損はない法律ではあります。
5個からの多肢選択式ではありますが、正解が5個のうち何個か、不正解が5個のうち何個か、という問題を含み、実質的に全ての選択肢を理解していないと解けない仕様となっています。
そこで、勉強法としては、5個の多肢から選ぶという勉強法でなく、それぞれの選択肢を1問1答に分割して、個別に全て正解できる実力をつけておく必要があります。
特に、特許法・実用新案法、意匠法、商標法は論文試験の試験範囲でもあるので、しっかり勉強しておくと論文試験のベースにもなります。また、審査基準だけでなく、審判便覧マターも出たりするので、審判便覧も一度は眺めておいた方がよいかなと思います。
実際、私も5個の選択肢を1個に分割して1問1答化し、全て答えられるように試験に臨みました。ここまでやると安定して短答試験には合格圏内に入ってきました。
もうすぐ短答試験ですが、受験生の皆様は頑張ってください。