米国では、機械学習のフェアユースの適用を巡って、トムソンロイター v. Ross Intelligenceの訴訟が起こっていました。
2月ごろにこちらの判断が下され、学習データの著作物性が認められると共に、フェアユースの適用が否定される結果となっています。
こちらの訴訟ですが、第3巡回区連邦控訴裁判所への控訴がされたそうです。Petitionを読むとおおよそのRossの主張は下記になるようです。
1. 学習データの著作物性の問題:
ROSSは、Westlawのヘッドノートが著作物性を有しないと主張しているそうです。
2. フェアユースの主張:
ROSSは、自社のAIがWestlawのヘッドノートを学習に利用したことがトランスフォーマティブ(変革的)であり、フェアユースに該当すると主張しているようです。
https://ipwatchdog.com/wp-content/uploads/2025/04/2025-04-14-ROSS-ThirdCircuitPetition_TO-FILE.pdf
この事件は生成AIの事件ではないということが第一審の判断でも強調はされていましたが、注目度が高い事件であり、今後もどのような判断がでるか見逃せないですね。