米国著作権局のreconsiderationプロセスで、生成AIに関連する著作権登録が再び否定されることを容認する決定がでました。
USCOの決定
Microsoft Word - 2023-12-11_SURYAST Review Board Decision Letter_final (copyright.gov)
今回の事件で興味深いのは、元となったものがプロンプトではなく、著作権登録を受けようとした人が撮影した写真を元に生成した画像ということです。
従って、元になった写真については通常著作権登録が認められる可能性が高いところ、今回その写真に基づいて生成された画像に対しては著作権登録が認められないという結論になりました。
ちなみに、以前カナダで取り上げた人間とAIを著作者として登録された事例はまさにこの事例で、インドでも人間とAIを著作者として登録されているようです。
www.patent-topics-explorer.com
ニュースをみると、アメリカでは人間とAIを著作者とする戦術もダメだったようです。
アメリカの基準では、著作権登録できるものを利用して生成AIで作られたものについて日本でいう翻案に近いものになってくると、パブリックドメインになってしまう可能性が高いということなんでしょうか?
その場合、翻案したものにはパブリックドメインとなり結果物に著作権は及ばないことになりますが、翻案する行為自体ってどうなるのかという哲学的な問題も浮かんできます。
今後の動向に注目です。