イギリス
英国の最高裁でもAIが発明者になることを否定する判決が出たそうです。 [2023] UKSC 49 Thaler (Appellant) v Comptroller-General of Patents, Designs and Trade Marks (Respondent) https://www.supremecourt.uk/cases/docs/uksc-2021-0201-judgment.pdf …
ニューラルネットワークを用いて、セマンティックに関連するファイルをリコメンドするシステム・方法に関する特許出願が、特許法上の発明の対象となるか争われたEWHC判決が出てきたので、メモ。 Neutral Citation Number: [2023] EWHC 2948 (Ch) https://ww…
パナソニックの4Gの標準必須特許を巡るXiaomiとの訴訟で、英国の控訴審において、早期にXiaomiが一審での和解条件を受け入れることで早期のtrial日程が組まれた事例が紹介されていました。 www.iam-media.com 欧州ではドイツのbifurcationでの差止めリスクが…
大学がで生まれた発明で問題になるものとして、博士課程などに所属する学生が発明を生んだ場合です。 というのも、学生は大学が雇用しているわけではないため、大学に特許の所有権を移すには、教授などのように雇用されているものと異なる対応が必要になる場…
2022年9月にイギリスで、Brexit時に保持された特定のEU法を2023年末までに廃止、修正、撤回することを目的として、Retained EU Law法案が提出されたそうです。記事によると、「本法案は、英国の知的財産権に幅広く影響を与える可能性がある。」そうで、メモ…
最近、米国知財高裁(CAFC)や欧州特許庁審判部のAIが発明者になれるかという判決について紹介していました。いずれもAIが発明者となることは認められていません(欧州特許庁は面白い判断の部分がありますが、そちらは過去投稿をご覧ください)。 www.patent-top…
英国知的財産局から、「Artificial Intelligence and IP: copyright and patents」に関するコンサルテーション結果の報告書が発表されました。 www.gov.uk こちら、2021年に英国知的財産局は、(1)AIによって作られた著作物の著作権、(2)著作物を利用したテキ…
欧州特許統一裁判所が実現についに動き出したことを先日投稿しました(①欧州統一特許裁判所と、②特許発行遅延請求や早期欧州単一特許効果申請といった移行期間の欧州単一特許の話です)。 www.patent-topics-explorer.com 先日のBrexitで知的財産権の消尽を取…
2020年1月30日にイギリスはEUから離脱しました。いわゆるBrexitです。 さて、知的財産権の観点からは、イギリスとEU間の流通には"消尽"という点に対して不均衡が生じる結果になりました。 ちなみに消尽とは下記の内容です。消尽された製品については特許権…
*本件の内容は2021年12月25日時点の知りうる途中経過をまとめたもので、誤りが含まれていたり、今後各国の行政庁や裁判所等で異なる判断などがされる可能性があります。適宜最新情報や一次情報を調べた上でご判断ください。 背景:人工知能(AI)である"DABUS"…
以前の記事で、英国特許庁がフレームワークの協議を開始し、意見募集を行っている旨の記事を出しました。 www.patent-topics-explorer.com JETROから日本語での解説記事がでたので続報です。 英国知的財産庁(UKIPO)、標準必須特許(SEP)に関する協議を開始…
英国特許庁(UK IPO)が標準必須特許(SEP)フレームワークについて意見募集を行うようです。募集期限は2022年3月1日のよう。 SEPのフレームワークの構築でまた各国で動きがでてきましたね。 www.gov.uk www.gov.uk 参考:米国でもDOJとUSPTOが標準必須特許(SEP)…