気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

書評

書評: 「ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか?」

初版で買って積み残しとなっていた書籍だったが、休み中に読破。 生成AIの利用法として、コーディングは本命の一つだと考えている。プロンプトエンジニアリングは限界があるし、結局自分のやりたい動きをさせたかったら最後はコーディングするしかない。 生…

書評: Web3関係で読んで参考になった書籍

最近Web3関連でいろいろ書籍を読んだので、一通り書評でまとめておこうかと思います。 Web3の概念をまずさくっとつかみたいというところで、下記2冊がありました。Web3ってなんやねんという感じなので、コンセプトと関連技術を掴むという感じでした。 入門 W…

書評: エセ著作権事件簿: 著作権ヤクザ・パクられ妄想・著作権厨・トレパク冤罪

久しぶりに書評です。 著作権は、世の中では倫理や感情論も相まって、法律以上の対応が求められることがあります。 タイトルはエキセントリックですが、どんなところに問題が生じうるのか知るうえで参考になりました。 エセ著作権事件簿: 著作権ヤクザ・パク…

書評: 最近よんだテキストマイニング書籍(IPランドスケープ向上へ)

巷でIPランドスケープが騒がれていて、テキストマイニングの技術はつけておきたいところ。 従来技術では既存の特許分類でソートするだけでもかなり有益な分析はできるのですが、変化の激しいAIなどはそもそも「欲しい特許分類がなーい」ということも多々あり…

イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学

特許に関係していると、どのようにしたら発明が生まれてくるのか、発明の価値を最大化するにはどうするればいいのか、という疑問が出てくることかと思います。 今回早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充先生の書いた下記の書籍が、定量的な論文に基づ…

ゼロから作るDeep Learningシリーズ、待望の新書。今度は深層強化学習!

Deep Learningを勉強するのに非常に評判の良い書籍のゼロから作るDeep Learningシリーズ、待望の新書が出ました。 2016年に第1弾が出てから、ついに第4弾が出ることも人気の高さが分かります。 早速Amazonで人工知能部門ベストセラー1位を取っています(投…

ノキアがIoT等の標準必須特許訴訟でなぜ主要なプレーヤーとなったのか?

Nokiaの元会長が執筆した書籍です。 ノキアを携帯電話事業から現在の事業構造へと変換させた一連の話が載っています。 NOKIA 復活の軌跡 posted with ヨメレバ リスト・シラスマ/渡部 典子 早川書房 2019年07月04日頃 楽天ブックスで探す 楽天koboで探す Ama…

書評: トラブル事例でわかるアライアンス契約 交渉から終了までのポイントと契約条項例

「トラブル事例でわかるアライアンス契約 交渉から終了までのポイントと契約条項例」を読んだので書評です。ベンチャーラボ法律事務所の代表を務める淵邊 善彦先生の書籍です。知財に強いTMI総合法律事務所でパートナーを務められていたようで、ベンチャー・…

書評: オープンイノベーションの知財・法務

昨年の9月に出版された書籍「オープンイノベーションの知財・法務」を読んだので書評です。 こちら中村合同特許法律事務所に勤められ、スタートアップと法務・知財に関して多くの書籍や論文を執筆されている山本飛翔先生が書いている書籍です。 オープンイノ…

書評: 論点別 特許裁判例事典 第三版

中上級者向けの書籍になると思いますが、中村合同特許法律事務所(NAKAMURA & PARTNERS |中村合同特許法律事務所 (nakapat.gr.jp))の高石先生の書かれた書籍を読んだので書評です。 論点別 特許裁判例事典 第三版 posted with ヨメレバ 高石 秀樹 経済産業調…

書評: オオカミ特許革命 事業と技術を守る真の戦略

昨年の10月に出版された書籍を読んだので書評です。 こちらリコーの知的財産部に勤められ、知的財産センター所長、知的財産担当審議役を歴任し、現在独立されて知的財産教育やコンサルティングされている田所 照洋さんが書いている書籍です。 特許出願は出願…

書評: 年報知的財産法2021-2022

2022年1月5日発売の年報知的財産法2021-2022を早速購入しました。 仮となっていた中山先生の論稿は、COVID-19ワクチンのTRIPS waiver等を含む特許保護と医薬品アクセスを巡る議論に関する論文で、WTOにおけるTRIPS waiverの議論や、民間主導のライセンスや権…

書評: 著作権の1冊目に個人的にお勧めな本

デジタル時代になりAI等のソフトウェアを扱うにあたり、特許だけでなく著作権の重要性も上がってきています。一方で、著作権は弁理士といえども実はあまり深くは勉強しなかったりする法律。著作権法とは何ぞやという著作権界のテイストを知りながら読める最…

書評: 「防衛技術の守り方(日本の秘密特許)」櫻井孝著

最近の記事で日本で秘密特許制度を含む経済安保法案が検討され始めたといくつか投稿しています。実は日本は明治18年の専売特許条例から昭和23年の特許法改正まで半世紀特許法上に秘密特許制度を有していた国です。さらに、戦後昭和23年法で秘密特許制度が廃…