気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本: 国税庁が印紙税の手引書を改訂

国税庁が印紙税の手引書を改訂し、ホームページに掲載されました。 www.nta.go.jp 知的財産権関係ですと、特許権等の譲渡の契約書等に印紙税がかかってくるので注意が必要ですね。 号 文書の種類 印紙税額(1通または1冊につき) 1 [不動産、鉱業権、無体財…

米国: 審判部(PTAB)決定の回覧・レビュー暫定プロセスと長官レビュープロセスの今後の意見募集予定

PTAB決定書回覧とPTAB内部レビューの中間プロセスについてUSPTOについて、米国特許庁がtwitter投稿。 To further promote consistency and clarity in Patent Trial and Appeal Board (PTAB) decisions, the USPTO has launched an interim process for inte…

イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学

特許に関係していると、どのようにしたら発明が生まれてくるのか、発明の価値を最大化するにはどうするればいいのか、という疑問が出てくることかと思います。 今回早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充先生の書いた下記の書籍が、定量的な論文に基づ…

欧州: 特許査定のクレームの文言と明細書の文言を適合させる運用は混迷の時代へ!!!

以前、特許査定のクレームの文言と明細書の文言を適合させる運用について矛盾した欧州特許庁審判部の審決が出ていることを紹介しました。 www.patent-topics-explorer.com こちらについて、さらに最近の情報が下記ブログで紹介されています。 ipkitten.blogs…

米国: 現在注目の特許関係で米国最高裁に上告事件の記事

現在注目の特許関係で米国最高裁に上告中の事件の記事があったのでメモ。 www.ipwatchdog.com 詳しくは上記の記事を読んでいただきたいですが、ざっくりと下記の状況のようです。 (1)Cisco Systems v. SRI International: 懲罰的損害賠償の認定について →5/1…

欧州: 欧州特許庁審判部のアニュアルレポート2021

欧州特許庁の審判部からアニュアルレポート2021が出ました。 Despite the continued impact of the COVID-19 pandemic, the Boards of Appeal settled 2938 cases with action, which represents a productivity increase of 11.1% over 2020. The number of…

日本: 第1回特許庁政策推進懇談会が開催されたそう

特許庁で第1回特許庁政策推進懇談会が開催され、議事要旨が公開されたそうです。 第1回特許庁政策推進懇談会 議事要旨https://t.co/LoJsHsPmPP — 特許庁 (@jpo_NIPPON) 2022年5月20日 議事要旨の内容は下記になるそうです。 1. 日時・場所 日時:令和4年4月2…

日本: 医薬品の緊急承認制度と特許期間延長制度

医薬品等は市販までに長期の治験等を行う法律上必要であり、その間は特許期間は経過していくにもかかわらず医薬品等を販売することができません。 そこで、特許法では医薬品などの治験等に要した期間について、一定の限度で特許期間を延長することができます…

雑感: 給付金誤送金と電子計算機使用詐欺罪?

刑法は詳しくないので雑感です。 給付金誤送金を受けた男性が逮捕されたそうですが、容疑は何かと思い確認してみると、電子計算機使用詐欺罪の容疑のようです。 www.msn.com ちなに条文は下記になるそうです。 (電子計算機使用詐欺) 第二百四十六条の二 前…

日本: デジタル社会における不正競争防止法の将来課題に関する中間整理報告

経産省から、デジタル社会における不正競争防止法の将来課題に関する中間整理報告が公開されました。 同時に、限定提供データに関する指針改訂と秘密情報の保護ハンドブックも公開されています。 産業構造審議会 知的財産分科会 不正競争防止小委員会 中間報…

日本: 経産省がSEP誠実交渉指針上懸念がある事案の相談窓口を設置

先日、SEP誠実交渉指針上懸念がある事案を経産省が公取委に通報することを考えている報道について投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com SEP誠実交渉指針については、下記の投稿もご参考です。 www.patent-topics-explorer.com 関連して、経産省で…

日本: SEP誠実交渉指針上懸念がある事案は経産省が公取委に通報することを考えている模様

先日、経産省が標準必須特許(通称、SEP)のライセンスに関する誠実交渉指針をリリースしたことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 標準必須特許とは、特定の規格(例、通信規格5G)を使うのに必須となる特許群のことです。通常、「公平 (Fair)、…

オープンソースソフトウェアの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集

経済産業省が、「オープンソースソフトウェアの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集」を取りまとめたとのことです。 www.meti.go.jp さて、オープンソースソフトウェアとは、「ソフトウェアのソースコードが公開され、利用や改変…

日本: 秘密特許を含む経済安保法成立について各団体からのコメント

先日、秘密特許を含む経済安保法案が衆院両院で可決し、本国会で成立したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 経団連などを含むいくつかの団体からコメントが出ています。現時点でわかっているもののリンクを下記に。 経団連 経団連:経済…

製薬協がコロナワクチン知的財産免除の米欧印南ア合意案に対してコメント

先日、コロナワクチンの知的財産免除に関する枠組みについて、米欧印南アが合意案に至ったと投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 日本には、先発医薬品を作る製薬企業を中心に日本製薬工業協会(通称、製薬協)という団体があります。 こちらが下記…

日本: 大学等への海外特許出願補助を新たに政府が検討

政府が大学や公的機関の海外特許出願の支援を追加することを検討しているようです。 www.nikkei.com 現状もJSTが支援を行っていますが、「外国出願に当たっては、出願・維持に係る費用、翻訳費用、現地の代理人費用など、多額の費用を要するが、大学等でこう…

日本: 「標準必須特許のライセンス交渉に関する手引き(案)」に対する意見募集

「標準必須特許のライセンス交渉に関する手引き(案)」に対する意見募集が始まりました。 特許庁は、近年の裁判例の蓄積や異業種間紛争の表面化を受け、令和3.年度に「標準必須特許と消尽に関する調査研究」を実施し、「標準必須特許のライセンス交渉の手引…

日本: 秘密特許を含む経済安保法案が国会で成立

秘密特許を含む経済安保法案が参議院でも可決し、成立したそうです。 www.sangiin.go.jp 衆議院・参議院の内閣委員会でそれぞれ附帯決議が決議されましたが、法案としては修正なしで下記になるようです。 経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保…

日本: 秘密特許の保全審査手続きの書類作成業務は現状では弁理士は代理できない

秘密特許制度を含む経済安保法案ですが、以前衆議院で可決したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 参議院の内閣委員会でも可決し、明日の11日の本会議で成立する見込みという報道が出ていました。 www.nikkei.com こちらが10日の委員会で…

AI技術で文書を書き換えるという技術があるらしい

中国で、AIで文書を書き換え流用する“洗稿"という行為が行われているそうです。 www.nishinippon.co.jp 自信のSNS等で閲覧数に応じた広告収入を稼ぐ目的等で使われているそうです。 類義語などを用いて文書を書き換えるそうですが、有料版を使うと”80~100%…

コロナワクチンの知的財産権免除に関する枠組みについて、米欧印南アが合意案に至った模様

先日コロナワクチンの知的財産権免除に関する妥協案が流出した模様?という記事を投稿しました。詳しい内容は下記の投稿をご覧ください。 www.patent-topics-explorer.com さて、今回報道でコロナワクチンの知的財産権免除に関する枠組みについて、米欧印南ア…

特許インテリジェンスのセミナーPatentSight Summit 2022

PatentSight Summit 2022ですが、今年も6/2-3でオンライン開催されるそうです。 他者のIP情報の活用の話が聞けるのでとても参考になるセミナーです。 www.patentsight.com 6月2日(木) DAY 1 13:15 Zoom入室 開始 13:30 PatentSight Summit 2022 開会 ご挨…

経産省: スポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会

経産省でスポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会の第4回の資料が公開されたようです。 www.meti.go.jp 今回は、NFT、スポーツベット、ファンタジースポーツ、放送・配信について議論されたようです。 https://www.meti.go.jp/s…

日本: 核酸やアミノ酸の配列を含む特許の配列記載のルール変更迫る

核酸やタンパクの配列を含む特許の配列記載のルール変更が2022年7月1日に近づいてきました。 国際的に合意された形式でST.26と呼ばれる形式になります。 www.jpo.go.jp 7月1日以降のPCT出願はもちろん、日本国内出願やPCT出願から国内移行されたものも適用の…

米国: 2022年度版「知的財産権保護について問題ある国や慣行に関する報告書」(Special 301 Report)公表

今年も米国の通商代表部(USTR)から、「知的財産権保護について問題ある国や慣行に関する報告書」(Special 301 Report)が公表されました。 「知的財産権保護について問題ある国や慣行に関する報告書」(Special 301 Report) 2022-special-301-report.pdf (ty…

セミナー: 欧州統一特許裁判所についてのHOFFMANN EITLEからのセミナー

欧州でも有名な特許法律事務所であるHOFFMANN EITLEから、UPC Masterclassとして欧州統一特許裁判所のセミナーがあるそうです。 Session 1: A new era of pharma litigation? – preliminary injunction proceedings national vs. UPC Thursday, May 5, 2022 …

欧州: 欧州単一特許に関するガイド第2版と改正規則統合版が公表

下記の投稿にもあるように、本ログでは何度か欧州単一特許について投稿してきました。 今まではEU内では特許の効力は単一でなく国ごとであったため、国ごと特許の判断が異なったり、手続きや費用がかさむという問題がありました。導入当初はすべてのEU加盟国…

ジュリスト: 特集 知財紛争をめぐる動き

ジュリストの2022年5月の特集は知財訴訟をめぐる動きです。 産学連携ではオプシーボ問題を取り上げたり、新しく導入した日本版アミカスブリーフも入ってます。 さらに、IoT等を背景に業界を超えて考えるべき標準必須特許についても取り上げています。 GW中の…

論文・特許マップで見る量子技術の国際動向

論文・特許マップで見る量子技術の国際動向の報告書が、JST研究開発センターから公開されています。 今後のイノベーションとして、バイオ、AI、量子といわれるように今後のイノベーション推進役として期待されています。 なかなか実用化にはハードルがある技…