先日コロナワクチンの知的財産権免除に関する妥協案が流出した模様?という記事を投稿しました。詳しい内容は下記の投稿をご覧ください。
www.patent-topics-explorer.com
さて、今回報道でコロナワクチンの知的財産権免除に関する枠組みについて、米欧印南アが合意案に至った模様という記事が下記のようにでました。
実際に議論の場であるWTOのホームページに行くと、下記のアナウンスがなされていまして、、、
アナウンス内のtextのリンクをたどると、米欧印南アの合意案が確認できます。
コロナワクチンの知的財産権免除(TRIPs Waive)についての文書
ちなみに、前回流出したとされたものが、こちら。
妥協案(最終案かは不明)とされる文書
https://freepdfhosting.com/4d79fc6c70.pdf
確認していただけるとわかりますが、文章はほぼ同じ内容なので、もしかすると本当に流出だったのかもしれないですね!!
ちなみに前回の投稿でも指摘しましたが、コロナワクチンの知的財産権免除を受けられる国については、下記の条件(2021年にCOVID-19ワクチン用量の世界輸出量の10%未満を輸出した途上国加盟国)が付けられており、中国等が外れます。
For the purpose of this Decision, an "eligible Member" means any developing country Member that exported less than 10 percent of world exports of COVID-19 vaccine doses in 2021.
そんな事情もあり、中国は反対を示しているそうです。
他にも、インドネシア、パキスタン、ナイジェリア、マレーシアも反対しているようです。
なお、欧州とはEUであり、EUに所属していないイギリスとスイスも反対をしているそうです。
WTOはコンセンサス方式で全加盟国の同意が必要であり、まだまだ一波乱あるかもしれないですね。
|
|