今年もノーベル賞の季節になりました。
前回はイグノーベル賞でしたが、今回はノーベル賞を取り上げますw
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2022年のノベール化学賞ですが、見事クリックケミストリーに決まりました。
日経サイエンスで詳しく載っていますが、2つの分子を簡単にリンカー結合させることができる反応になります。
その応用性は広く例えば医薬分野では最近抗体と低分子をリンカーで結合させたAntibody-Drug Conjugate (ADC)とという手法がありますが、抗体と低分子を結合させるリンカー部分にもこの反応が用いられたりします。
今回はトレンド編ということで(次回は特許分析してみようと思います)、Google trendsでclick chemistryのトレンドを調べてみました。
2004年からのインタレストを見てみると、2001年ごろに総説が出たそうで、その後一気に関心が集まっていることがうかがわれます。そして直近で一気に関心が高まっていますが、ノーベル賞の発表が原因かと思われます。
(Google trendsで"click chemistry"で検索)
興味深いのはGoogle trendsで関心のある国別ランキングを作成したときです。韓国、中国、シンガポールといった国が強く関心を持っているのは興味深いですね。
ノーベル賞受賞者の所属大学のあるアメリカとデンマークよりも大きな関心が示されています。
(Google trendsで"click chemistry"で検索)
クリックケミストリーの産物は身近なもので用いられていたりすことがあるので、興味をもって探してみると面白いかもしれません。
こちら知財ブログなので、特許の傾向分析なども今度はしてみたいなと思います。
*後日分析してみたので、こちらもご覧ください。
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