気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

米国: 次期米国特許庁長官は上院司法委員会公聴会で、発明適格性とInter Parte Reviewの裁量について答弁した

Biden政権において、現在米国特許庁長官は空席で、Kathi Vidal氏が次期米国特許庁長官に指名されている状況です。下記コラムによると、Kathi Vidal氏が上院司法委員会公聴会に召集され、米国特許法101条に関する発明適格性と、NHK-Fintivルールにおける特許庁の無効手続きであるInter Parte Review (IPR)のinstitutionを特許庁審判部(PTAB)が決める裁量について、答弁があったようです。

 

下記コラムではIPR)のinstitutionをPTABが裁量で拒絶できるNHK-Fintivルールの問題点について言及されています。

 

jp.techcrunch.com

 

NHK-FintivルールのIPRのinstitutionの裁量拒絶の基準として、「(1) 裁判所が停止を認めたか、または認める予定であるか (2) 裁判所の審理日とIPRの最終審決書の期限との近さ (3) 裁判所と当事者らによる並行手続への投資(4)提起された争点間での重複 (5) 同じ当事者らが関与しているか (6) その他、メリットを含む審査部の裁量に影響を与える事情。」が挙げられています。

 

クイン・エマニュエル・アークハート・サリバン外国法事務弁護士事務所

 

AIA直後はIPRによる異常な特許の取り消し率を元にIPR手続きの批判が高まっていましたが、揺り戻しが来るかもしれないですね。

 

また下記の記事では、公聴会特許法101条の発明適格性が議論になったことも記事となっています。

 

www.reuters.com

 

米国最高裁に American Axle & Manufacturing, Inc. v. Neapco Holdings LLCにおいて、再び101条の適用に関する質問が上告されています。Aliceさん交際判決以後も何度か最高裁に101条に関する上告がされていますが、受理されていない状況が続いています。本件もどうなるか注目していきたいです。

 

The questions presented are:

1. What is the appropriate standard for determining whether a patent claim is “directed to” a patent-ineligible concept under step 1 of the Court’s  two-step framework for determining whether an  invention is eligible for patenting under 35 U.S.C.  § 101?

2. Is patent eligibility (at each step of the Court’s  two-step framework) a question of law for the court  based on the scope of the claims or a question of fact  for the jury based on the state of art at the time of the  patent?

 

米国最高裁の係属状況: American Axle & Manufacturing, Inc. v. Neapco Holdings LLC supreme court

 

www.supremecourt.gov