LOT NetworkというPAEからの特許防衛のための枠組みがありますが、そちがら委託したPAEがどのような企業に対して訴訟を行っているかのレポートが興味深かったのでメモ。
PATENT SOURCES AND LITIGATION TARGET CHARACTERISTICS
https://lotnet.com/wp-content/uploads/2023/03/HTS-NPE-Risk-for-Pre-IPO-Companies.pdf
一般的にPAEは大規模な会社を訴訟すると思われがちですが、こちらのレポートでは25M以下の売り上げの企業も多くターゲットになっていることが分かります。
PATENT SOURCES AND LITIGATION TARGET CHARACTERISTICS
https://lotnet.com/wp-content/uploads/2023/03/HTS-NPE-Risk-for-Pre-IPO-Companies.pdf
さらに、図9にありますが、そのような標的とされる企業の半分以上が特許を保有していない現状も浮き彫りとなっています。
PATENT SOURCES AND LITIGATION TARGET CHARACTERISTICS
https://lotnet.com/wp-content/uploads/2023/03/HTS-NPE-Risk-for-Pre-IPO-Companies.pdf
また、IPOのタイミングと、NPEからの訴訟の関係をみると、IPO前後に訴訟の高まりの傾向が見られるようです。
PATENT SOURCES AND LITIGATION TARGET CHARACTERISTICS
https://lotnet.com/wp-content/uploads/2023/03/HTS-NPE-Risk-for-Pre-IPO-Companies.pdf
また、投資のラウンドに着目した際にも、NPEは投資のラウンドに着目して訴訟をする傾向があるのではないかということでした。特に複数の投資ラウンドを経てシリーズCを越えてくるような状況があるとターゲットになりやすいのではないかという推察がなされています。
PATENT SOURCES AND LITIGATION TARGET CHARACTERISTICS
https://lotnet.com/wp-content/uploads/2023/03/HTS-NPE-Risk-for-Pre-IPO-Companies.pdf
スタートアップは知財まで手が回らないことが多いかもしれませんが、特に米国事業も考える際にはPAE対策を含めて考えていくことも大事かもしれませんね。