日経新聞(2022年1月18日)に、AIとロボティクスを融合した"実験室の自動化 (ラボラトリーオートメーション)"についての記事が出ていました。
有機化学やマテリアルサイエンスの分野で面白い報告がされていたり、
Science . 2019 Aug 9;365(6453)
A robotic platform for flow synthesis of organic compounds informed by AI planning
Nature . 2020 Jul;583(7815)
bioRxiv (2020)
Robotic Search for Optimal Cell Culture in Regenerative Medicine | bioRxiv
医薬分野など成功確率が低くデータが集まりにくい分野でも、ラボラトリーオートメーションが実現すれば多くのデータが集まるので、よりAIの適用が進むのではないかと期待しています!
個人的には、AIが発明者になれるかということが盛んに議論されていますが、AIとロボティクスが融合したラボラトリーオートメーションが実現すると、計画→実験→分析→再計画のPDCAサイクルが自動で回ることになり、人間(自然人)を介在しない発明を生じる可能性が実験科学の分野においてもより現実性を持ってくるのではという気がしています。
AIを発明者と記載して特許出願した場合の昨年末の知りうる限りの各国の状況か下記です(最新情報は各自チェックしてください。また行政・司法手続きは上訴等させることで上級審で判断が変わる可能性もあります)。
www.patent-topics-explorer.com