以前から日本でのマルチマルチクレームの制限について投稿しておりました。
特許における権利範囲の書き方のお作法のことで、マルチ商法とは一切関係ありません。しかし、されどお作法。4/1からお作法が厳しくなるというものです。
www.patent-topics-explorer.com
特許庁から無事マルチマルチクレームを制限する施行規則が公布になりましたよというアナウンスがでました。
下記で今回の制限を説明するページも同日でリリースしていますが、まずはマルチマルチクレームの制限は今年の3/31までにした出願には適用がないようなので、マルチマルチクレームを使いたければ3/31までに出願だ!ということになります。
また出願日が遡及する分割出願等も制限の適用がないということなので、出願日を遡及しない優先権を伴う出願などはダメということですね。マルチマルチクレームを使うためだけに出願日を早めるメリットがどこまであるか分かりませんが、マルチマルチクレームを使いたければ優先権を伴う出願も3/31までに出願だ!ということになります。逆に、3/31までの出願を基礎出願として、将来優先権を伴う出願後を1年後などにしようと思ってる場合は、慌てて出す意味は全くないということになります。
なお、改正後の特許法施行規則第24条の3第5号は、施行後にする特許出願に適用され、施行前にした特許出願については適用されません(出願日が施行日前に遡及する分割出願等については適用ありません)。
あとは何気に特許庁がマルチマルチクレームのチェッカーツールというものをリリースしていることも驚きです!!!
マルチマルチクレーム検出ツールについて
より適切にマルチマルチクレーム制限に対応いただけるよう、出願人及び代理人の皆様の便宜のために、マルチマルチクレーム検出ツールを提供します。
出願前の未公開情報を多く扱うことが想定されますので、以下のリンクから、直接ダウンロードしてご活用ください。本ツールは、外部と通信することなく動作するため、オフライン環境でご利用いただくことが可能です。※圧縮ファイルのダウンロード後、解凍して「multimultichecker_ver_1_0.html」ファイルから実行ください。