Nokiaの元会長が執筆した書籍です。
ノキアを携帯電話事業から現在の事業構造へと変換させた一連の話が載っています。
リスト・シラスマ/渡部 典子
早川書房 2019年07月04日頃
私のイメージではノキアは携帯電話を作っていたイメージだったんです。
しかし、最近では標準必須特許の特許権者として、自動車メーカーなどを訴える側として非常によく目にするようになりました。
この背景に何があったのか知りたかったため購入した書籍です。
www.patent-topics-explorer.com
携帯電話事業の不振から構造変換を余儀なくされたノキア。
会長の観点から事業戦略が中心とした話ではありますが、その際に事業売却をしていくにあたり、なぜ特許は譲らなかったのか。
そこに現在の通信規格が今後の世界を支配するという慧眼があったことに驚きを禁じえません。
クアルコムもそうですが、現在ライセンス事業で収益を得ている会社は、当初は言い方に語弊はありますがコンシューマー向けの事業を行っていた会社もあります。ノキアを例に、そのような会社がなぜライセンス事業を主とする構造変換を図っていったか感じる面白い書籍かと思います。
リスト・シラスマ/渡部 典子
早川書房 2019年07月04日頃
内容
瀕死の携帯メーカーは、なぜ5G時代のキープレーヤーになれたのか?現会長が語る舞台裏iPhoneやAndroid端末に市場を根こそぎ奪われ、一時は倒産すら囁かれた“北欧の巨人”ノキア。だが同社は本業の携帯ビジネスを大胆に捨て、通信機器分野で奇跡のV字回復を成し遂げた。本書はその立役者であるリスト・シラスマ会長が自ら語る、変革の記録である。解説/田中道昭(立教大学ビジネススクール教授)「ノキアの「失敗と成功の本質」に、日本企業の活路が見える」
著者について
リスト・シラスマ(Risto Siilasmaa)
ノキア会長。1966年生まれ。ヘルシンキ工科大学修士(理学)。1988年、セキュリティサービス会社「F-Secure(エフセキュア)」を創業。2006年まで社長兼CEO、以降は会長を務める。2008年、ノキア取締役に就任。2012年、同会長に就任。2013年9月から2014年4月にかけて、暫定CEOを兼任。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
シラスマ,リスト
ノキア会長。1966年生まれ。ヘルシンキ工科大学修士(理学)。1988年、セキュリティサービス会社「F‐Secure(エフセキュア)」を創業。2006年まで社長兼CEO、以降は会長を務める。2008年、ノキア取締役に就任。2012年、同会長に就任。2013年9月から2014年4月にかけて、暫定CEOを兼任
渡部/典子
ビジネス書の翻訳、執筆、編集等に従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社等を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)