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日本: 経産省から標準必須特許(SEP)における誠実交渉指針に関する意見募集

経済産業省で「標準必須特許のライセンスを巡る取引環境の在り方に関する研究会」が行われており、現時点で6回続けられています。

2021年の7月には下記に示すように、今後の検討の方向性を示した中間整理報告書が策定され、公開されています。

 

www.meti.go.jp

 

2021年12月の研究会の資料を確認すると、現在「誠実交渉のルール(誠実交渉指針)」策定が検討しているようです。誠実交渉指針とライセンス交渉手引きの位置付けの違いですが、「誠実交渉指針は、立法措置に依らないため、法的拘束力を持たないが、「権利者・実施者双方が則るべき誠実交渉のルール」であり、誠実交渉の規範を設定しようとするもの。」となるそうです。

 

2021年12月15日 第6回

資料5 誠実交渉のルール(誠実交渉指針)策定の前提となる考え方(PDF形式:794KB)PDFファイル

https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/patent_license/pdf/006_05_00.pdf

 

今回こちらの「誠実交渉のルール(誠実交渉指針)」についての意見募集が行われるそうで、意見募集フォームから2022年3月8日までに意見をよせて欲しいそうです。

 

www.meti.go.jp

 

とくに最近は欧州ではSEP実施者の”ライセンスを受ける意思”の認定について厳しい判決がドイツで出たりなど、交渉過程については動きが出てきているかと思います。日本でどのような内容になるか興味深いですね。