政府が大学や公的機関の海外特許出願の支援を追加することを検討しているようです。
現状もJSTが支援を行っていますが、「外国出願に当たっては、出願・維持に係る費用、翻訳費用、現地の代理人費用など、多額の費用を要するが、大学等でこうした外国出願の資金を確保することは困難なことが多い。こうした状況を踏まえ、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)では、大学等が出願人となって行う PCT 国際出願及び各国への特許出願について、費用の一部を支援している。しかし、支援を受けられなかった案件については、外国出願を断念するケースも多い」とされています*1。
*1:知的財産戦略本部 構想委員会(第3回) 令和4年4月28日(金)
スタートアップ・大学を中心とする知財エコシステムの強化に向けた 施策の方向性(PDF/363KB)
とはいえ、新しい補助も年間100件程度ということで、厳しい戦いにはなるかもしれないですね。
また、補助金の形ですと結局一定の期間の補助にとどまるため、その期間が過ぎるともとに戻るという悪循環が生じます。今までも大学などへの補助は何度も行われていますが、恒久的な補助でないため、期間が過ぎると元の木阿弥というのは何度も起きています。
本格的にサポートするならば、恒久的な予算を追加するなど抜本的な改革が必要かもしれません。
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