気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

AI著作: 面白いビジネスモデル

東京藝術大学でAIが著作権フリーの音楽を自動生成するスタートアップを立ち上げたという報道がありました。 techable.jp AIは法律上は権利主体となれませんので、日本や多くの国ではAIが生成した音楽、絵、詩といったものは著作権が認められません。 法律の…

セミナー: 秘密特許制度を含む経済安全保障推進法のセミナー

このブログでも何度も取り上げている秘密特許制度を含む経済安全保障推進法について、TMI特許法律事務所からセミナーが開催されるようです。 概要は下記になるようです。 【概要】1.経済安全保障推進法に関する動向、法案スケジュール、制度背景2.法案の重…

中国: パテントリンケージによる最初の北京知的財産法院判決

2021年6月第四次専利法(中国の特許法)改正により、中国では、薬事承認機関が、ジェネリック医薬品承認に際し、先発医薬品メーカーの特許の存在を考慮するパテントリンケージ制度を導入しました。 一方で、特許関係の行政判断は判断は特許庁が行いますが、薬…

IPランドスケープとテキストマイニング(自然言語解析)

IPランドスケープを行い特許分析を行おうとしたときに、最近はテキストマイニング(自然言語解析)をしてビジュアライゼーションする例が増えてきています その際には自然言語解析の理解が必要となってきますが、本書はPythonの基礎から自然言語解析の基礎をカ…

Breaking: AI発明者適格性についてオーストラリア高裁が地裁判決を覆し適格性否定!!

こちらのブログでは継続的に、人工知能(AI)が特許法上の発明者として認められるかの事件をウォッチングしてきました。 www.patent-topics-explorer.com 多くの国ではAIが発明者となることは特許法上は認められないという判断をしています。 その中で異端なの…

米国: ブロックチェーンは米国特許法で保護される発明か?

アメリカでは、ソフトウェア関連発明等について、特許法上保護される発明のハードルが2014年の最高裁判決以後高くなっています。 より詳しく知りたい方は下記のJETROの記事などを参考にしてください。 米連邦最高裁 Alice 社のビジネス方法特許の適格性につ…

日本: 営業秘密不正取得や著作権法違反の検挙件数増加

営業秘密不正取得や著作権法違反の検挙件数増加という記事がありました。 article.auone.jp 企業側の意識の高まりで被害が判明するケースや、業界内での転職や独立時に情報を安易に持ち出す事例が増えたとみられる。 とありますが、不正があった/なかったと…

秘密特許制度を含む経済安保法案が衆議院を通過し、参議院へ

今までも秘密特許制度についても経過をフォローしてきましたが、法案が衆議院で賛成多数で可決されたそうです。 経済安全保障強化図る新たな法案 衆院本会議で賛成多数で可決 | NHK | 経済安全保障 本会議前に行われた内閣委員会では附帯決議をもって、可決…

Jリーグサッカー新キャラクターの商標を眺める-横浜Fマリノス編-

今年はJリーグ創立30周年でして、開幕当初いた10チーム(オリジナル10 - Wikipedia)も30周年を迎えます。 ということで、いろいろと30周年記念イベントが多く行われることが予測されます。 一方、知財関係者として興味があるのは各クラブの知的財産権。 とり…

明細書作成を議論する面白うそうなYouTube企画

4月12日21時から下記の内容のYouTube配信があるそうです! とてもおもろしそうなので、メモ。 特許明細書作成のマニアックな論点を実務家でとことん議論しよう - YouTube 概要 特許の明細書作成は職人技的な仕事で、書き方の注意点やポイントなど、マニアック…

ゼロから作るDeep Learningシリーズ、待望の新書。今度は深層強化学習!

Deep Learningを勉強するのに非常に評判の良い書籍のゼロから作るDeep Learningシリーズ、待望の新書が出ました。 2016年に第1弾が出てから、ついに第4弾が出ることも人気の高さが分かります。 早速Amazonで人工知能部門ベストセラー1位を取っています(投…

米国: 細胞治療の特許期間延長の対象となる"Active Ingredient(医薬活性成分)"は何になるのか?

細胞治療薬の特許期間延長を行う際に、"Active Ingredient(医薬活性成分)"は何になるのかを考察した記事がありました。 www.mofo.com YESCARTAという患者さんの細胞を採取し、がんの認識を向上する遺伝子導入を行った細胞を再投与する細胞治療薬について特に…

ワクワクイベント割と、ドクター中松の「ワクワク イベント」の商標

政府がGoToイベントをワクワクイベントに改名して今後展開していくことが話題となっています。 一方巷で話題になっているのは、ドクター中松さんが昨年既にワクワクイベントの商標登録出願を行っていたというニュースです。 nlab.itmedia.co.jp ちなみに、ド…

欧州: 一転して特許査定のクレームの文言と明細書の文言を適合させる運用を認める審決がでる。

以前より、2021年の欧州特許庁の審査ガイドラインから厳しくなった特許許可時のクレームと明細書の内容が適合しない場合の対応についてウォッチングしてきました。 今回関連する新しい審判部の判断が出たのでメモです。 誤解を恐れずに書くならば、今回の新…

「標準必須特許のライセンスに関する誠実交渉指針」がリリースされる。

標準必須特許のライセンスに関する誠実交渉指針がついにリリースされました。 www.meti.go.jp 下記のライセンスオファー(ステップ1)から対案の提示(ステップ4)までの各段階のとるべき対応が示されているようです。但しあくまで指針のため法的拘束力はないた…