気になった特許の話題 -Patent Topics Explorer-

気になった特許等の知的財産の話題やニュースをピックアップしていくブログです! This blog is picking up intriguing IP topics including patents, trade secrets etc. !

 

 

再生医療ベンチャーへの裁定請求はどうなったのか(2022年4月4日時点)?

昨年再生医療ベンチャーのヘリオスが権利者に含まれる特許に対し、株式会社ビジョンケアおよび株式会社VC Cell Therapyが経済産業大臣に対して、特許法第93条に基づく公共の利益のための通常実施権(いわゆる強制実施権)の設定を求める裁定の請求がなされた…

日本: 秘密情報保護ハンドブックの改訂案が出る! テレワーク時の対応や経済安保の観点などを取り込んだ模様

下記の審議会で議論されていた秘密情報保護ハンドブックの改訂案が公表されたそうです。 www.meti.go.jp 改訂案と改訂のポイント等は下記になります。テレワーク時の対応や経済安保の観点などを取り込んだようです。 資料3-1 「秘密情報の保護ハンドブック」…

ロシア: 商標権で保護された商品を、商標権者の同意なく流通できる計画を練っているそう

なかなか目を引くものですが、以前ギガジンで下記の衝撃的なニュースが出ていました。 gigazine.net 具体的には、ロシア政府が特許権者の意思と関係なく他社に実施許可(強制実施権)を出した際、非友好国(日本含む)の特許権者(非友好国に市民権を有している…

コロナワクチンの知的財産権免除(TRIPs Waiver)に関する妥協案が流出した模様?

現在コロナワクチンが幾つか出ていますが、それらは特許などを含む複数の知的財産権で保護されています。 インド等の途上国からこれらの知的財産権がコロナワクチンの生産・流通の障害になっているとして、パンデミックの期間はコロナワクチンを保護する知的…

米国: アメリカが夏時間で固定化されるかも???

アメリカの議会で2023年から夏時間を永久に戻さない法案が通過したそうです。 下院を通過して、バイデン大統領が署名すれば法案として制定されるそうです。 www.cnn.co.jp アメリカとのやり取りで良くトラブルが起きるのが、夏時間と冬時間の入れ替えの時期…

著作権: 実務者のための著作権ハンドブックの新刊予約始まる!

下記の著作権の所管官庁である文化庁から、著作権にかかわる事項全般はここに聞けと言われている、公益社団法人著作権情報センターから、著作権ハンドブックの新刊がでました。 著作物の正しい利用方法 | 文化庁 上記のような権威ある団体ですの日常迷った時…

米国: 技術的保護がされたソフトウェア対応医療機器の診断・維持・修理目的の利用は著作権は免除されるのか

米国の著作権1201条にアクセス制限やコピー制限がついた著作物に対する著作権の権利制限規定がおかれています(著作権が及ばない範囲ということですね)。 *条文を詳しく見たい方は、こちらなど 第12章-著作権保護および管理システム | 外国著作権法一覧 | …

米国: FDAがジェネリック初回承認申請者の市場独占インセンティブの制度見直しを提案したそう

米国の医薬品の先発企業とジェネリックメーカーの間のバランスを利益調整を図る法律として、Hatch-Waxman法という法律があります(こちらの法律を詳しく知りたい場合は末尾の書籍がおすすめです!)。 Hatch-Waxman法ではジェネリックメーカーの早期の市場への…

知的財産権に関係する税務も、オープンイノベーションでは実は大事

近年オープンイノベーションが盛んになり、特許に関連するライセンスや譲渡について金銭をやりとりする事例も増えてきています。 そんな時、一つ忘れてはいけないのは税務の観点でも注意すべきことが出てきます。 そなおり、一つの書籍がでてきたのでメモ。 …

欧州: 特許期間延長制度(SPC)のEUでのパブコメ始まる! (4/5まで)

以前EUの欧州委員会が、EUの特許期間延長制度であるSPCについて議論を始めることを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 4月5日までですが、意見募集が開始されています。 Medicinal & plant protection products – single procedure for the gra…

米国: コロナワクチン無償提供終了の危機

アメリカ議会ではコロナワクチンの無償提供の予算建てにもめているようですね(正確にはコロナ対策全般ですが)。 予算建てができないと、65歳以上の4回目のブースターショットや、5歳以下の最初の投与については確保していますが、その他の年齢層への追加接種…

セミナー: 特許トロール(NPE)の「帰還」、特許有効性・侵害についての鑑定、米国子会社を持つ日本企業の輸出規制問題

JETROから米国の知財にて、①特許トロール、②鑑定、③輸出規制の三本立てのセミナーがあるそうです。 不景気になると事業会社から特許が売られ、その後特許トロールが増えるという話もあります(以前のサブプライムローンのときはそうだったそうです)。コロナ禍…

英語: ビジネス独自の英語の言い回し

ビジネス英語の表現でよかったと思えた本があったのでメモ。 日本人ですが、NECで30年以上海外営業をされていた原一宏さんが書かれた書籍で、日本人の視点で意外なビジネス英語表現がまとめてあります。 世界基準のビジネス英語表現 posted with ヨメレバ 原…

日本: 特許権存続期間延長登録出願により延長登録された特許権の効力と、ジェネリック会社の製剤特許の存在の関係

医薬品は有効性・安全性の確認のため、厚労省から製造販売承認を得るまで長期間かかります。一方で、特許の保護期間は出願から20年と決まっており、承認までの間特許製品を販売等することができないにもかかわらず、特許期間は経過していってしまっています…

ロバート秋山のあのネタが特許に! 実は特許権利化の手続きはとても戦略的だった!

特許でサーチエンジンで検索していると、こんな記事が。。! mdpr.jp 知財業界ではひそかに知っていた人もいたかもしれませんが、ロバート秋山さんが「月曜から夜ふかし」で”あのネタ”の小道具を特許化していたとして、話題になっているそうです。 ちなみに、…