特許期間延長
医薬品などは承認に臨床試験が必要であり、その間製品を販売し収益を上げることができないため、特定の期間を延長する特許期間延長制度が米国等で認められています。 米国は、臨床試験より後に特許が発行されると、そのissue dateを起算点として種々の特許期…
EUの欧州委員会(European Commission)から知的財産に関連する複数の法案が4月末から続々と出てきています。今回は特許期間延長制度について眺めてみようかと思います。 (1) 特許期間延長制度 医薬品では臨床試験等で市販できなかった特許期間を補填する特許…
米国特許庁から、特許期間延長の新しいpublic webpageができた旨のアナウンスがありました。 USPTO launches new public webpage to enhance accessibility to patent term extension information The United States Patent and Trademark Office (USPTO) ha…
医薬品等は市販までに長期の治験等を行う法律上必要であり、その間は特許期間は経過していくにもかかわらず医薬品等を販売することができません。 そこで、特許法では医薬品などの治験等に要した期間について、一定の限度で特許期間を延長することができます…
細胞治療薬の特許期間延長を行う際に、"Active Ingredient(医薬活性成分)"は何になるのかを考察した記事がありました。 www.mofo.com YESCARTAという患者さんの細胞を採取し、がんの認識を向上する遺伝子導入を行った細胞を再投与する細胞治療薬について特に…
以前EUの欧州委員会が、EUの特許期間延長制度であるSPCについて議論を始めることを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com 4月5日までですが、意見募集が開始されています。 Medicinal & plant protection products – single procedure for the gra…
医薬品は有効性・安全性の確認のため、厚労省から製造販売承認を得るまで長期間かかります。一方で、特許の保護期間は出願から20年と決まっており、承認までの間特許製品を販売等することができないにもかかわらず、特許期間は経過していってしまっています…
以前アイルランド最高裁から欧州における特許期間延長制度であるSPC制度に関して、EU法の法令解釈をつかさどる欧州司法裁判所(CJEU)に質問が付託されたという投稿をしました。 www.patent-topics-explorer.com 下記にあるように実際にアイルランド最高裁から…
2月22日に、統一特許裁判所管理委員会の設立総会が開催されたそうです。 下記にあるように、委員会の手続き規則を採択し、その法的枠組みを定めたほか、欧州特許訴訟資格証明書およびその他の適切な資格に関する規則、裁判所の服務および職員規則、財務規則…
現地の報道によると、アイルランドの最高裁からCJEUに対して新たな特許期間延長制度であるSPCに関する先決裁定の付託がなされたよう。 A judgment by Justice Peter Charleton, on behalf of the five-judge Supreme Court, referred four questions to the …
先日欧州統一裁判所と欧州単一特許が最後の準備期間に入ったことについて投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com こちらで特許の効力面でしたり、判断面の欧州での統一がまだまだ道半ばですが進んでいくことになります。 さて、マイナーな話になりま…
カナダでは、欧州連合 (EU) とカナダが調印した「包括的経済・貿易協定 (CETA)」により、医薬品等について特許期間延長制度が導入されました。2022年4月1日から費用が2%ほど値上げ(日本円で18,000円前後)になるようです。 医薬品の承認のタイミングはなかな…
EUにおいては、EU法に基づきSPCという特許期間延長制度が定められています。近年その解釈についての訴訟が多くされることとなっていますが、最終的な解釈はEU法のためCJEUに質問を付託することで行われています。今回フィンランド商事裁判所から新たなSPCに…
特許の存続期間の延長登録の拒否を判断するにあたって、延長登録を申請する対象の医薬品の製造販売行為が、特許請求の範囲に係る発明の実施に該当するかが判断されますが、当該特許請求の範囲の解釈において、70条2項に基づいて、明細書の記載を参酌できるこ…