2022-01-01から1年間の記事一覧
Senator Thom Tillis (R-NC)が、Patent Eligibility Restoration Act of 2022という特許法101条適格性に関連する改正案を議会に提出したそうです。 The-Patent-Eligibility-Restoration-Act-of-2022.pdf (gjassets.com) www.reuters.com 改正案ですが、まず1…
ネイティブの人と話すと、英語の伝わらない理由は文法間違いではなく、発音ということがよくあります。 一方でオンライン英会話でもリーズナブルな価格で発音の矯正までしてくれるところはなかなかなく、発音の練習はなかなか難しいという現実がありました。…
米国では、知財高裁にあたるCAFCで、AIを発明者とすることが米国特許法上許されるかという争点が争われていました。 www.patent-topics-explorer.com こちら判決がでて、結論は米国特許庁と同じく、「米国特許法で発明者は自然人に限られる(AIは発明者にな…
弁理士会の講座である令和4年度特許委員会公開フォーラムを聴講しました。 今回の発表内容は下記となっていました。 1.「新たな実用新案制度の検討」 2.「特許審査における手続的保護の検討 改正提案に関するアンケートの結果と考察」 3.「特許無効審…
2022年4月1日から日本ではマルチマルチクレームが制限されることになりました。 www.jpo.go.jp マルチマルチクレームとは複数の請求項を引用する請求項(マルチクレーム)を含めて、さらに複数の請求項を引用する請求項(マルチマルチクレーム)で引用することで…
以前から、特許庁政策推進懇談会の話題を投稿していましたが、ついに報告書が発表されたそうです。 www.jpo.go.jp 以下、気になるトピックをのぞいていってみようと思います。実際こちらの報告書に基づいて今後どのような動きがあるのかは今のところ不明です…
7月3日(日)は弁理士試験2次試験だったんですね。 受験生の皆様お疲れさまでした。 弁理士試験会場は冷房を入れてくれなかった記憶があるのですが、今年は梅雨も明けてしまっていて猛暑の中、受験生の皆様は大丈夫だったのでしょうか…? www.jpo.go.jp ちらっ…
英国知的財産局から、「Artificial Intelligence and IP: copyright and patents」に関するコンサルテーション結果の報告書が発表されました。 www.gov.uk こちら、2021年に英国知的財産局は、(1)AIによって作られた著作物の著作権、(2)著作物を利用したテキ…
米国ではAlice最高裁判決とMayo最高裁判決という2つの101条発明適格性を厳格化する判決が出た後から、どうすれば101条特許適格性を満たすことができることができるかあいまいな状況が生まれており、一部から批判が出ています。 例えば、出生前診断で胎児のダ…
米国特許庁が、ついに101条の発明適格性についての報告書を議会に提出し、そちらが公開されたそうです。 www.uspto.gov キーポイントは以下の4つのようです。 (1)まず、特許の適格性に関する法律は、明確で、予測可能で、一貫性のあるものであるべき There w…
読売新聞のニュースで、民事判決の全判決がビッグデータ化されるというものがでました。 www.yomiuri.co.jp ニュースの内容では、「新たな仕組みでは、各裁判所が言い渡した判決を公的な「情報管理機関」に集約。同機関でデータベース化し、原告ら訴訟当事者…
中国は欧州と同様にソフトウェア系の出願に対する審査が厳しいと有名です。 中国のAIやビジネスモデルに関する特許の審査基準についてのセミナーが下記のようにあるようです。 [Webinar] Cases Updated in CNIPA Guidelines - Eligibility & Inventiveness f…
以前、欧州特許庁がグレースピリオドについての評価を再度始める旨の投稿をしました。 www.patent-topics-explorer.com そちらの結果がEPOに投稿されました。 www.epo.org 結論としては、「欧州のユーザーの大多数は現状に満足しており、仮に猶予期間があっ…
下記のニュースが公開されていました。 www.msn.com 早速17日のWTOのサイトを見に行くと、更新されています。 www.wto.org コロナワクチンの特許一時停止についての決定案は下記になるようです。 Draft Ministerial Decision on the TRIPS agreement - Revis…
FRONTEOが「FRONTEO AI Innovation Forum 2022 - 自然言語AIだから実現できる課題解決のリアル」というセミナーを行うそうです。 ai-forum.fronteo.com 自然言語処理と、リーガル、ライフサイエンス、経済安全保障などをテーマに講演がされるそうです。 FRON…
先日テキストマイニングと自然言語処理の投稿をしました。 www.patent-topics-explorer.com 関連して、GoogleはBERTという自然言語処理アルゴリズムをリリースしていますが、特許のテキストマイニングに関係して、BERTの特許情報分析の適用について過去に白…
巷でIPランドスケープが騒がれていて、テキストマイニングの技術はつけておきたいところ。 従来技術では既存の特許分類でソートするだけでもかなり有益な分析はできるのですが、変化の激しいAIなどはそもそも「欲しい特許分類がなーい」ということも多々あり…
先日、知的財産推進計画2022が決定したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com その裏で、今年は特許庁政策推進懇談会なるものが動き始めています。 法改正などに対する位置づけは不明ですが、案外 www.jpo.go.jp 議題は第一回はこちら。 (1…
以前、米国で標準必須特許(SEP)のライセンス交渉と補償に関するドラフトポリシーについて投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com www.patent-topics-explorer.com さて、6月8日ですが、司法省、米国特許商標庁(USPTO)、米国国立標準技術研究所(N…
先日、Thaler博士の作ったAIのDABUSにより"発明された"とされる発明について、AIであるDABUSのみを発明者とすることの米国特許法における是非が、米国知財高裁(CAFC)での審理が開始したことを投稿しました。 www.patent-topics-explorer.com さて、一方で、…
現地の6月6日に米国知財高裁(CAFC)が、 AIの発明者適格性を問題とする事件の最初の口頭審理を行いました。 www.patent-topics-explorer.com 口頭審理の傍聴の仕方は下記などをご参考にしてください。 note.com 以下は内容の正確性は保証しませんが、個人的な…
日本の特許法関係の法改正への流れとして、おおよそ下記の流れを取ります。 知財推進計画策定 (内閣官房 知財戦略本部) ↓ 有識者が報告書作成 (経産省 産業構造審議会) ↓ 改正案策定 ↓ 国会 一番最初の知財推進計画は今後の特許法の法改正の内容に強い影響が…
医薬品は他業界と比較し少ない特許で製品が保護されているとされ、その中で最も強い特許とされているのが、化合物自体を特許権で保護する物質特許と呼ばれるものになります。 物質特許等を含めた医薬品の特許についてはこちら等をご参照ください。 www.jga.g…
現在DABUSというAIが発明したと主張し、DABUSのみを発明者として出願した特許出願の適格性が各国で争われています。 米国では第一審の連邦地裁でAIのみを発明者として出願した特許出願の適格性を認めませんでした。 gigazine.net この判決を不服として、第二…
国税庁が印紙税の手引書を改訂し、ホームページに掲載されました。 www.nta.go.jp 知的財産権関係ですと、特許権等の譲渡の契約書等に印紙税がかかってくるので注意が必要ですね。 号 文書の種類 印紙税額(1通または1冊につき) 1 [不動産、鉱業権、無体財…
PTAB決定書回覧とPTAB内部レビューの中間プロセスについてUSPTOについて、米国特許庁がtwitter投稿。 To further promote consistency and clarity in Patent Trial and Appeal Board (PTAB) decisions, the USPTO has launched an interim process for inte…
特許に関係していると、どのようにしたら発明が生まれてくるのか、発明の価値を最大化するにはどうするればいいのか、という疑問が出てくることかと思います。 今回早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充先生の書いた下記の書籍が、定量的な論文に基づ…
以前、特許査定のクレームの文言と明細書の文言を適合させる運用について矛盾した欧州特許庁審判部の審決が出ていることを紹介しました。 www.patent-topics-explorer.com こちらについて、さらに最近の情報が下記ブログで紹介されています。 ipkitten.blogs…
現在注目の特許関係で米国最高裁に上告中の事件の記事があったのでメモ。 www.ipwatchdog.com 詳しくは上記の記事を読んでいただきたいですが、ざっくりと下記の状況のようです。 (1)Cisco Systems v. SRI International: 懲罰的損害賠償の認定について →5/1…
欧州特許庁の審判部からアニュアルレポート2021が出ました。 Despite the continued impact of the COVID-19 pandemic, the Boards of Appeal settled 2938 cases with action, which represents a productivity increase of 11.1% over 2020. The number of…